日本の夏と言えば海水浴にプールですが、熱海や草津など日頃行けない「温泉」も人気でしょう。
暑い日に入る熱いお風呂の後の一杯、最高ですよね。
温泉に入るなら、「温泉宿」が一番ではないでしょうか?
1泊2日あれば、自分のペースでゆっくり入れて、夜はその地の特産品を使った料理がずらりと並び、家族や気の合う人の笑顔があふれること間違いなし。
「温泉宿」は明日からの活力を得る最高の場所の一つですよね!
さて、そんな「温泉宿」について部屋に入ると、机の上にポツンと『お茶』と『お菓子』が必ずと言っていいほど置いてあります。
『お茶』は茶葉やティーパック、『お菓子』はその地の銘菓だったり、その宿の売店で売られている商品だったりしますが、なぜその『お茶』や『お菓子』は置いてあるのか、知っていますか?
宿に来て最初に口にするであろう『お茶』と『お菓子』は、「おいでやす」という、女将のおもてなしの心?なのでしょうか。
この『お菓子』おいしいよ!あっ、売店で売っていますから帰りに買って帰ってね!という宣伝?なのでしょうか。
そのような目的もあるとは思いますが、本当の理由は違います。
『お茶』が置いてあるのは、「入浴時の脱水症状を防ぐため」です。
ホテルなどは「お水」や「コーヒー」「紅茶」が置いてありますので、水分補給なら「お水」でいいじゃん!なんて思った方いると思いますが、『お茶』は水分補給のほかに『お茶』に含まれるビタミンCによって「湯あたりを防ぐ」効果もあるため、「お水」ではなく『お茶』が置いてあるのです。
『お菓子』が置いてあるのは、「入浴中の低血糖を防ぐため」です。
「温泉」は、入っているだけでもいつものお風呂より体力を消費します。
もし、空腹の状態で入浴すると、「貧血」を起こし、最悪、「低血糖」を引き起こす可能性があります。
そのため、温泉に入る前に、空腹を防ぎ、血糖値を上げておく必要があるため、『お菓子』が置いてあるのです。
ですので、必ず『お茶』と『お菓子』は宿泊する人数分用意されているのです。
「温泉」は日頃入っているお風呂とは違い、成分も違い、温度も高めです。
温泉宿に着いた際は、ぜひ(子供に全部食べられる前に!!)『お茶』と『お菓子』を食べ温泉に入りましょうね!
参考資料:
知識の博覧会(著:曽根 翔太)
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