身近な成分として『カフェイン』があります。
『カフェイン』は、コーヒー飲料・緑茶・ウーロン茶・紅茶・ココア・コーラや栄養ドリンクなどの飲料・チョコレートなどに含まれている成分で、覚醒作用・解熱鎮痛作用・強心作用・利尿作用などがあるため、医薬品では「無水カフェイン」の状態で「総合感冒薬」や「鎮痛薬」「乗物酔い薬」「ドリンク剤」などに用いられています。
『カフェイン』はアルカロイド(天然由来の有機化合物の総称)で、1819年頃、ドイツの分析科学者「フリードリープ・フェルディナント・ルンゲ」によって、コーヒーから単離されました。
含有量は以下の通りです。
・緑茶(235ml):0.03g~0.05g
・紅茶(235ml):0.047g
・コーヒー(インスタント、235ml):0.062g
・コーヒー(豆抽出、235ml):0.095g(ただし、エスプレッソの場合は非常に多くなり、水出しの場合は少なくなる。)
・コカ・コーラ(350ml):0.035g
・ペプシコーラ カフェイン強化版(200ml):0.038g
・コーヒー味アイスクリーム(ハーゲンダッツ、1/2カップ):0.03mg
・モンスターエナジー(355ml):0.142g(M3の場合は150ml:0.140g)
『カフェイン』を取りすぎるとダメ!と言うことはご存知だと思いますが、一体どのくらいでNG!なのでしょうか?
『カフェイン』の致死量は、成人で「5g~10g」とされています。(個人差などあります。)
コーヒー(豆抽出)なら52~105杯分、コーラなら142~285杯分、エナジードリンクなら35~70本分で致死量に達する計算となります。
『カフェイン』を摂取してから血中濃度が最高に達するまでは0.5~2時間、血中消失半減期は4.5~7時間です。
なお、0.25g/day以上の摂取では、焦燥感、神経過敏、興奮、不眠、顔面紅潮、悪心、頻尿、頻脈などの症状が現れることがあります。
さて、コーヒーにタバコは付き物な人もいると思います。そんな人には朗報(?)。
『カフェイン』は「膀胱がん」の発がんにも関与すると考えられていますが、なんと!喫煙者の方が非喫煙者の方より「膀胱がんリスクが低い」んだそうです。
理由は、喫煙者の方が『カフェイン』の消失が早くなるためと言われています。
タバコを吸う人は、カフェイン含有物と一緒に(どちらも適量)、タバコを吸わない人はカフェイン含有物の摂取は適度にしましょう!
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