『おなら』を我慢することって、あると思います。
マナーを考えると、周りを気にせずプリプリとするものでもありませんよね。
さて、『我慢したおなら』って、一体どうなるのでしょうか?
まずは『おなら』のことを知っておきましょう。
『おなら』の成分は意外と多く『おなら』の9割は「体外から口と鼻を通って入ってくるもの」で、残りの1割は「体内の微生物により造られるもの」です。
・窒素
・酸素
・メタン
・二酸化炭素
・水素
・酪酸
・硫化水素
・二酸化硫黄
・二硫化炭素
・アンモニア
・ホスフィン
・インドール
・スカトール
・腸内細菌 などなど
「腸内細菌」も放出されるとは!一回あたり数千~数万個が放出されるそうなので、やはりパンツは毎日変えたほうがいいですね。
平均的に大人は普通一日に合計0.5 ~1.5Lの量の『おなら』を5~20回放出します。
『おなら』の語源は、室町時代に使われていた「お鳴らし」が略されてできた女房言葉(室町時代初期頃から宮中や院に仕える女房が使い始めた隠語的な言葉)で、『屁』よりも上品な言い方です。
江戸時代には、音のしない『おなら』を「すかしっ屁」と言うようになりました。
さて、『我慢したおなら』は時がたつと一時は放出しなくてもいいようになります。
それは『我慢したおなら』の一部が毛細血管から血液に吸収され、口から出るためです。
「窒素」や「硫化水素」などの吸収されない成分は腸内にととどまり、次の『おなら』の成分と混ざり合い、あなたの放出を今か今かと待ちます。
「酸素」や「腸内ガス」は腸で吸収され分解されます。分解しきれなかったものは血液に溶けて体内をめぐります。・・・体に悪そうです(><;)
「においの原因となる成分」は吸収され、肺まで行き、ガスに変換。そのガスはCO2と混ざり、口から排泄され「口臭」の原因になります。・・・おじいちゃんお口臭いと言っていられるレベルではありませんよ。
というわけで、『おなら』を我慢すると「口臭」や、直腸性便秘など「便秘」の原因にもなるため、やはり『おなら』は我慢しないようにしましょうね!
参考資料:
子供にウケるからだの謎 ウソ・ホント!?(著:坪内忠太)
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