ちょっと豆知識。
グーグルさんで「野球 ユニフォーム」と画像検索すると、いろいろな野球のユニフォームが出てきます。次に、「ラグビー ユニフォーム」と画像検索すると、これまたいろいろなラグビーのユニフォームが出てきます。当たり前か。
 
さて、どちらの画像をよく見ると『野球は縦じま、ラグビーは横じま』だと気付くと思います。
野球の横じまやラグビーの縦じまは一切出てきません。何故だかわかりますか?
 
まず、野球が「縦じま」の理由は、「横じま」だと『ストライクゾーンがまるわかりになる(投手がストライクゾーンの目安にしてしまう)』からです。
 
ラグビーが「横じま」の理由は、『体を大きく見せること』ができるからです。
 
このように、人間が着る「ユニフォーム」はそれなりの理由があり着用しているのがほとんどです。
 
さて、医療関係者が着ている「ユニフォーム」は「白衣」になりますよね。
「白衣」の歴史はさほど古くありません。
「白衣」を、医師の服装として採用しはじめたのは 19 世紀後半以降のヨーロッパ・アメリカです。
それまでの医師は基本的に「黒い服」を着用していました。患者を診察する場はフォーマルな場だからです。
医師が「白衣」を着るようになったきっかけは、医学が「科学的」になっていったこと、「医師も科学者であるという考え」によるもので、「医師も科学者と同様に長袖のコート型白衣を着用することが定着していった」とされています。そして、徐々に動きやすいなど機能的な「半袖白衣」が定着していくというわけです。
ちなみに、日本での「白衣」の普及時期は大正初期。それまでは「黒い軍服」だったそうです。
江戸時代までは医師の公的資格はなく、服装も決まっていなかったそうです。
 
現在の「白衣」の着用理由は、「衛生・災害予防・制服としての機能があるため」です。
ほとんどは、汚れや洗濯に丈夫なポリエステル製の「白衣」ですが、薬品や火傷や火に耐えるよう綿で作られているものもあります。
 
医師や薬剤師などの医療関係者は「白白衣」、事務職員やその他の人は「色付き白衣」を着用していると思います。
医薬などの研究者は「コート型(ラボ・コート)」のイメージが強く、試験管達とよく似あいます。
医療ドラマなどでも前のボタンをはずして歩いている医師は、ちょっとやり手な医師又は問題児医師のイメージがあります。
歯医者さんは「ケーシー型」、海外ドラマの救命医師は「スクラブ」、介護スタッフは動きやすい「ポロシャツ」のイメージです。
ちなみに、私は「ケーシー型」を愛用しています。首元から中の服が見えないし、だらだら感がなく、背筋からビシッとする感じがするので。最近、太ってきたのでパンパン感はありますが(><)
ちなみに、この「ケーシー型白衣」はアメリカのテレビドラマ「ベン・ケーシー」からきています。
「ケーシー型白衣」は、中世の理容師の制服が起源なのですが、このドラマでベン・ケーシー(ヴィンセント・エドワーズ)がその白衣を着ており、「ベン・ケーシー型白衣」→「ケーシー型白衣」と言うようになったんだそうです。
 
手術中は医師は「青い白衣」を着ていますね。
手術医が「青い白衣」又は「緑の白衣」を着ている理由は、「視覚効果によって誘発されるミスなどを防ぐため」です。
手術時、医師は体内の血管や臓器など「赤色」を見続けます。その状態で白い物を見ると、色残像が起こり、白の反対色である青や緑のシミが視野を覆ってチカチカしてしまう。この現象を軽減させるため、青や緑が採用されています。
また、青や緑は「リラックス効果も期待できるため」とも言われています。
 
仮面高血圧の中に「白衣高血圧」というのがあるのはご存知だと思います。
病院の診察室などで医師の着る白衣を見ると、ストレスに感じ、一過性の高血圧が測定されるという現象です。
1985年に初めて提唱された概念で、統一された診断基準等はまだ存在していません。高齢になるほど頻度が高くなり、収縮期血圧が高値となる傾向を示します。
(なお、「白衣高血圧(広義)」には、「白衣高血圧(狭義)」と「インシュリン抵抗性に関連した代謝異常」の2種類あります。)
 
現代も「白衣」じゃなく「黒い服」だったらと考えると・・・、そっちの方が血圧上がってしまうかもしれませんね(><)
 
参考資料:
今すぐ話したくなる知的雑学 知識の殿堂(著:曽根 翔太)
参考URL
https://blogs.yahoo.co.jp/ito_pharmacy/69622245.html (医療関係者の衛生管理)