健康維持に「ランニングマシン(ウォーキングマシンなど)」を使っている老若男女、多いと思います。
ジムに毎日通って使っていたり、自宅に専用の部屋でマイ・ランニングマシンを使用している人も中にはいると思います。
 
さて、この「ランニングマシン」、正式名称は『トレッドミル』と言い、1817年にウィリアム・カビットと言う人がイギリスの刑務所にいる「囚人を更生させるため」に導入したのが最初と言われています。
 
そう、「ランニングマシン」は実は『拷問器具』だったのです。
 
『トレッドミル』は英語でtreadmillと書きます。treadは「踏む」、millは「製粉機」のことです。また、踏むだけの機械ですので「単調な仕事」という意味もあります。
『トレッドミル』は、水車を回し「製粉」したり「水を汲み上げたり」していた機械を改良し作られたため、このような名前が付きました。
 
そして『トレッドミル』を使い囚人は16時間もの間歩き続け、穀物をすりつぶしたり、水を汲み上げていたんだそうです。
当時の『トレッドミル』は横に長い筒状のもので、段差がついていて延々と回転するものでした。そんなものに16時間乗りつづけていたとは!!
刑務所にとっては「更生」と「製造」の一石二鳥な拷問器具だったため、世界中で使用されていたのですが1898年に廃止されます。
 
その後1954年に、ロバート・ブルースとウェイン・クイントンが、心臓や肺の疾患を診断するための医療用『トレッドミル』を開発。
1968年には、ケネス・クーパーがエアロビクス用『トレッドミル』の利用価値に関する調査結果を発表し、同年にAerobics社が家庭用『トレッドミル』を作り、今もなお進化し続けています。
 
今後、(今すでにあるのかもしれませんが)「ランニングマシン」で発電!とかできれば、歴史的にも理にかなっているものになるのかも!?
 
参考資料:今すぐ話したくなる知的雑学 知識の殿堂(著:曽根 翔太)
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