仕事の後のアルコール、特に「最初のビール一杯」は、飲める人なら至福の時ですよね。
暑い日なんか特にそうです。
中には、水はそんなに飲めないけど、アルコールならガンガンいけるぜ!という方もいると思います。
「水」と「お酒」はどちらも液体ですが、体内での吸収の仕方が違います。
「水」はほとんど「小腸」、残りは「大腸」で吸収されます。(95:4)
「水」は腎臓で再吸収され、1日約1.5Lが尿として排泄されます。(原尿は150L!)
しかし、「お酒」はアルコールを含むため「消化を受けることなく」吸収されます。
通常では、飲んだ量の20%程度は「胃」から、残りは「小腸上部」で吸収されます。
そして、肝臓で分解を受け、「酢酸」まで分解された後、血液に乗って筋肉や心臓に移動してさらに分解をうけ、最終的には「炭酸ガス」と「水」になります。
「空腹時」に飲酒をすると、アルコールが胃を素通りして小腸に流れ込みます。
小腸での吸収は早いため、「悪酔い」しやすくなります。
また、こんな経験ありませんか?
お酒を飲むと「トイレが近くなる」。
「水」は、抗利尿作用のある「バソプレシン(ADH)」というホルモンの分泌で『再吸収』をコントロールされています。
アルコールはその「バソプレシン」の邪魔をし、水の再吸収をも邪魔します。
そのため、体内へ再吸収されなかった「水」は『尿』として排泄されるというわけです。
また、体の水分も再吸収を受けず『尿』として排泄されるため、尿量が増え「トイレが近くなる」というわけです。
ということは、「お酒で水分補給!」という行為は×!となります。
最悪、深酒による「脱水症状」の危険も増しますので注意しましょう。
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