骨と骨をつなぐ部分を「関節」と言いますが、「関節」がなければ人間は体を滑らかに動かすことや、手や足を曲げたりすることはできません。
「関節」はそれぞれの部位に合った形にできており、曲がり方も、周りの筋肉の動きも部位ごとに違います。
「関節」の種類はたくさんあります。
①球関節:多軸性 肩や股関節にある 前後左右上下にぐるぐる回すことができる
②楕円関節:二軸性 手首や親指側などにある 横や前後に曲げることはできるが回転はできない
③鞍関節:二軸性 親指の付け根などにある 球関節ほどではないが、かなり自由に動かすことができる
④蝶番関節:一軸性 ひじやひざなどにある 一方向に曲げたり伸ばしたりすることができる
⑤車軸関節:一軸性 首やひじ、手首などにある 回転させることができる
⑥平面関節:運動軸なし 椎間関節など 両関節面が平面で、わずかなすべり運動を行うことができる
⑦その他:臼状関節 螺旋関節 顆状関節 半関節 円柱関節
これらの「関節」は『可動関節』といい、関節腔を持ち、動かすことができる「関節」です。(脱臼、捻挫、骨がポキポキ鳴る(関節音)部分です。)
他に、関節腔を持たず、動かすことができない『不動関節』があります。
『不動関節』は骨と骨の間が組織で埋められており、結合組織が埋める「線維性連結」、軟骨組織が埋める「軟骨性連結」、骨組織が埋める「骨連結」の3種類あります。
A:線維性連結・・・頭蓋骨、靭帯の連結、歯と歯茎など
B:軟骨性連結・・・椎間板、恥骨など
C:骨連結・・・腸骨、恥骨、坐骨が結合した寛骨など
このように、たくさんの「関節」が我々の骨と身体を支えています。
参考資料:やさしくわかる 子どものための医学 人体のふしぎな話365(ナツメ社)
ぜんぶわかる 人体解剖図 (著:坂井 建雄・橋本 尚詞)
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