薬剤師の仕事の一つには「在庫」との闘いがあります。
では、薬局にはどれだけの「在庫」が存在するのでしょうか?
以前もお話ししましたが、薬局は在庫をたくさん持っていると、経営的に大変負担を負ってしまいますので、なるべく在庫を持たないようにしています。
うちの薬局では、あまりにも高い薬やあまり出ない薬以外のほとんどのお薬は1箱(最小包装)で購入しています。
錠剤の場合は100錠単位、漢方は42包単位、散剤は100gという感じです。
そして、半日の在庫としておいてある錠数は、
・よく出るお薬は1000錠(1箱(最小包装)で購入)
・そこそこ出る薬は500錠(1箱(最小包装)で購入)
・分割販売で購入できない薬は100錠(1箱(最小包装)で購入)
・あまり出ないお薬は20錠(分割で購入)
・高いお薬は1~10錠(分割で購入)
です。
「分割販売」とは卸さんなどがしている方法で、箱から出したシート(10錠単位が多い)を、薬局側が欲しい分(10錠単位で)を購入することができる販売方法の一つです。取り扱うお薬は卸さんによって変わったり、薬価があまりにも安いため分割販売しないお薬もありますが、薬局的にはとても助かる一つの販売方法です。
高い薬が残っていたり、期限が短くなってきた薬、期限はまだまだあるのに包装の表示変更があった薬などで返品できない薬がある、などすると、気づいた日1日ブルーになることも薬剤師あるあるの一つだと思います。
実はうちの薬局は以前、目薬の期限切れを処方してしまった経験があります。
それ以来、期限のチェックや在庫の管理を注意深くするようになりました。
薬局でよく行われる「予製(時間がかかる薬剤をあらかじめ用意しておいたり、頻繁に処方される薬剤を前もって大量に作っておくこと)」は、私の薬局では全くしていません。すればとても便利ですが、管理がとても大変になるため、やってませんというか、これからもやりません。
薬局では、忙しい時期などは終了間際にお薬の在庫(特によく出るお薬)が無くなる場合が多々あります。
お薬を確実にもらいたい方は、早めの受診・来局をよろしくお願いします!
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