薬剤師になるためには薬学の大学を卒業して、国家試験を通らないとなれないことは以前お話ししました。
薬学は薬のことだけやっているイメージがあると思いますが、法律や公衆衛生などほかにもいろいろな分野があり、その全てのことを勉強し、国家試験の問題を解いて合格点を目指すという、大きなハードルがあります。
自分が予備校に通っているときに、先生が教卓の上に全教科書を積み「これからこれだけの高さの知識をお前たちは1年で覚えなければならない!」と言っていた時のことを思い出します。教卓は腰ぐらいの高さ。全教科書は先生の胸より少し上くらいの高さまで積まれていました。教科書の中の半分くらいは問題ですが、それでも結構な量です。
今は6年制なので、実務も試験に入るとなるとなかなか今の薬学生は大変です。
第102回薬剤師国家試験の全問題がPDFでありました。
こんなことを薬剤師は勉強しているんだなと少しはわかるかと思いますが、見ていただくとわかる通り、難しい!自分も正直今受けて受かる自信はありません!!残念!
気になる薬剤師の給料は、思ているほど高くありません。
調剤薬局はほとんど年俸制(ボーナスあり)ではないでしょうか?うちは年俸制(実家のためボーナスなし!チッキショーッ!)です。
ちなみに私の初任給(病院薬剤師でした。)は18万くらいでした!やすっ!
精神病院の院内薬局だったので、ハードな仕事内容!外来患者さんはもちろん入院患者さんの分も作らないといけません!もう、私、薬製造・分包マシーンのある意味一部分として機能しておりました。粉を測り、注射剤を出し・・・と、一人分の薬がカゴにてんこ盛りになるまで作っていましたね。通勤に往復2時間弱、まだ結婚もしていませんでしたから、正直、病院に住みたかったですね(><)
まぁ、私事はそのくらいにして。
そんなこんなで難しい問題を解いて受かっても、社会にも適応できないといけませんから、薬剤師さんはたくさんの知識と皆に愛されるべきスキルを持たないと立派な薬剤師さんにはなれません。
お医者さんや看護師さんと比べ、薬剤師さんは影が薄いやら、給料が安いやらなんやら言われてしまいますが、薬剤師さんもいろいろ苦労しているんだなぁと思っていただけると幸いです。
自分の知っている薬剤師さんが、道を歩いているところを見かけたら、ひと声かけてあげると嬉しいと思いますよ!ぜひ!