2040歳代の女性に多い「片頭痛」。
原因不明の慢性頭痛で、日常生活にも支障をきたす、とても厄介な病気です。
 
「片頭痛」のある人の約25%の人は、小児期より発症しています。
親が「片頭痛」もちの場合、子供も「片頭痛」もちになる場合があります。(家族性あり)
また、約30%の人は、前駆症状・前兆があります。
『疲労感』『あくび』『肩や首のコリ』などの前駆症状が起き、『閃輝暗点』という視野の中心が見えなくなる症状に発展、歯車のようなギザギザ模様が徐々に大きく見え、そして「片頭痛」が発症するという流れです。
 
「片頭痛」の症状は、こめかみから側頭部に脈を打つような拍動性の頭痛(1224時間持続)です。光や音、においなどに敏感になったり、悪心・嘔吐なども伴います。
発作は月に12回。女性は月経などの影響も受け、発作が出現・増悪しやすくなります。
 
お薬の服用は2種類。予防に使う薬と発作時に使う薬です。
(妊婦さんの予防薬は『β受容体遮断薬』のみです。)
ただし、発作時に使うお薬を飲みすぎても頭痛になってしまうこともあります。(この場合「薬物乱用頭痛」といいます。)連日のように発作時用のお薬を服用している方は、注意が必要です。
 
「片頭痛」は、最悪1日中続く病気です。周りの人は支えてあげましょう。
 
参考資料:
薬がみえるVol.1Medic Media