先日「林修の今でしょ講座」という番組で、お薬の最新意識の特集をしていました。
出題された問題は全部で12問。以下の通りです。
 
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<新常識を学ぶ『2017年 薬検定SP』>
病院で処方された薬症状が同じなら家族が飲んでも良い?
食後と書かれた薬を飲むなら無理にでも何か食べてからの方が良い?
③胃腸薬をオレンジジュースで飲むと薬の効果がなくなるからダメ?
④処方された抗生物質は症状が良くなっても飲みきらないといけない?
お薬手帳を持参すると薬代が安くなる?
市販薬でも手続きをすればお金が戻ってくるものがある?
錠剤やカプセルの薬水がない時はそのまま飲んでも良い?
薬とサプリメントを一緒に飲むのは危険?
カプセルの薬はカプセルを外して飲むと効果が上がる?
病院で5日分として処方された薬6日目以降に飲んではいけない?
新しい薬が世に出る確率は約3万分の1である?
ある症状に効く薬を別の症状のために飲んでも効果が期待できない?
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さて、どうでした?全問正解できましたか?
きっと、このブログを毎日見ている方は全問正解できたのではないかなと思います・・・(><)イナイカ!
 
しかし、このような「お薬の知識」や「薬局に関する知識」を気にされて生活されている方はまだまだ少ないのではないかと思います。気にするときは『自身が病気になったとき』が多いのではないでしょうか?
このような一般向けの番組は、我々薬剤師にとっても、薬の知識などを患者さん以外の人にも身近に感じてもらうことができるため、とてもありがたい番組です。
 
ただ、問題の内容は、我々が伝えるべき最低限の知識でした。
『新常識』と言っていいのは数問。ほとんどは我々にとっては昔からの常識と言える問題でした。結局、我々がそのことを『伝えていない』そして『伝わっていない』のだということです。
 
薬剤師はお薬を渡すだけの職業ではありません!
このような、ためになる知識を患者さんやそれ以外の方に広く伝えるべき努力をすることも薬剤師の仕事の一つだと私どもは感じています。
たまに新患さんで「お薬手帳を持ってくると安くなりますよー」というと『え!?そうなん!?そんなこと薬局で聞いたの初めてやわ。』と言われる方の多いこと多いこと・・・。言っていても伝わらない場合もありますが、そうは言っていられません。
 
このような番組を通じて、薬や薬局の知識をいろいろな形で伝えていく努力はこれからの薬剤師はするべきだと再度感じた次第であります。
 
補足:問題の解答が気になる方は、【参考URL】の2番目を見てくださいね!
 
参考URL