「薬局でもらうお薬(処方薬)には「消費税」がかかっています。」
 
へーそうなんだ、と今まであまり気にしていなかった方も多いと思います。
 
実際、薬局でもらう「領収書」や一緒にもらう「明細書」を見ても「消費税」の欄がありません。ですので患者さんは「消費税」を払っていません。薬局で処方薬を購入するとき、15円の小銭を出したことはないはずです。
 
しかし、お薬は消費するもの。「消費税」はもちろんかかります。
ではだれが「消費税」を払っているのか?
 
そう、薬局が支払っています。
 
薬局はお薬(医療用医薬品など)を卸さんなどから「消費税」を払ってお薬を購入しています。そして、患者さんに「消費税」をもらわずに販売しているという流れです。
 
大体の薬局はお薬を薬価の値段以下で購入しています。
昔はその差「薬価差(薬価-仕入れ値)」が大きく、「消費税」を払っても少しは儲かった時代がありますが、今では「薬価差」もあまりなく、「消費税」も払っていますので「薬価差」で儲ける時代ではありません。売れば売るほど儲かる時代ではないということです。
 
よく「医療費が膨らむのは薬局が儲けすぎているからだ!」とか言われていますが、お薬手帳も持ってくるとお薬代が安くなるし、年々点数は減少傾向。薬価改定ではほとんどのお薬が安くなる。そして「薬価差益」もあまり出ない。
何も言わないからか、薬局バッシングはまだまだ続いていますが、正直何を言っているのかわかりません。
薬局いじめもほどほどにしてほしいものです。
 
と、話はそれましたが、処方薬は「消費税を払っているお薬」なのだということです。
家に余っているお薬も「消費税を払っているお薬」なのです。
お薬が余っているなら、それを解消するだけでも薬局側は無駄な税金を払わなくて済みます。
お薬をきちんと服用していただくことは、消費税を払っている薬局側にとっても大変ありがたいということなのです。
 
「ずっと出ているけど、この薬使わないからたくさん余っているんだよね!」とか、にこやかに薬局で言わずに、ぜひDr.に「このお薬余っているからいらない!」と言ってくださいね(><)オネガイシマス!