令和七年十一月一日(旧暦九月十二日)
皆さまへ。
本日、麗月のブログは二周年を迎えました。
これまでお読みくださったすべての方に、心より感謝申し上げます。
2年前――「はじめまして」と言葉を綴ってから、
この場はただの発信の場ではなく、
魂と魂が響き合う“祈りの場”へと育っていきました。
この二年を振り返ると、
「癒し」から始まり、「学び」と「祈り」へ、
そして今、「実践」へと流れが移り変わったことを感じます。
内なる神性から行動する霊性へ
昨年、私は「内なる神性」という言葉を用いて、
神は外にではなく、己の中に宿ると記しました。
その考えは今も変わりません。
けれども今年、より強く感じているのは――
その神性を“生き方”として体現する段階に来ている、ということです。
祈りは思考ではなく、行為であり習慣です。
掃除をする、挨拶をする、誰かを思って灯をともす。
それら一つ一つの行いの中に、
私たちは「神を生きる」ことができる。
いま必要なのは、
信仰を“感じるだけ”の時代から、
“生きて示す”時代への転換です。
それは神を語ることではなく、
神の心で日常を歩む。
小さな思いやり、静かな忍耐、
そして誠実な生き方の中に、
霊性は最も強く息づくのです。
祈りのかたちを整える ― 「神無月の修法」より
今年の秋、私は「神無月の実践:心に鳥居を起こす七日間の修法」を記しました。
これは、神々が出雲に集う間に人が行う“内なる祓い”の実践篇です。
この修法に込めたのは、
「祈りを暮らしに、暮らしを祈りに」という想い。
つまり、霊性を現実の生活と切り離さず、
現世の中で神を生きることこそが修行であるという理念です。
出雲に神が集うとき、
人の家は“留守番の社”となります。
その家を清め、火を整え、声を澄ませ、
祖霊と結び、身を清め、行動に祈りを宿す。
その七日間は、
自分の心に新たな鳥居を立て直すための道行きなのです。
これは単なる宗教的儀式ではなく、
誰もが自分の生活の中で行える精神の鍛錬法。
信仰を“持つ”から、“生きる”へ――
これが、二年目の歩みを経て見えた次の道でした。
麗月相談室のこれから
相談室に寄せられるご相談は、年々多様になっています。
家系・供養・霊障・夢判断・暦読み――
しかしそのすべての根に共通しているのは、
「自分の生まれた意味を知りたい」という祈りです。
今後、相談室は単なる鑑定や祈祷の場ではなく、
“自己回帰の学び舎”としての形を深めてまいります。
「宿命は変えられない、けれど運命は呼び寄せられる。」
この言葉を軸に、
各人が自らの宿命と正しく向き合い、
運気を生かすための暦と実践を提供していきます。
また、来年以降は「暦」を柱に、
信仰・心理・生活を三位一体で支える仕組みを整えます。
神道・心理学・陰陽学の融合――
これが、令和八年以降に向けた麗月相談室の新たな指針です。
この三つの学びを統合する目的は、
“人が自らを正しく生きる力”を取り戻すことにあります。
神仏を遠くに置くのではなく、
日々の呼吸や感情、選択の一つ一つの中に「霊性の響き」を見いだす。
そのための指針を、暦や祈祷、そして学びとして体系化していきます。
自然と共に歩む心を忘れずに
この二年間で、私は多くの場所を巡りました。
山に登り、海辺で祈り、
古社の森で風を受けながら感じたのは、
「自然こそ最大の神殿」という真理です。
大地の鼓動、水の響き、火のゆらめき、
それらはすべて、神々の声の一部。
私たちが自然を敬う心を忘れたとき、
霊性もまた静かに衰えていきます。
どうか皆さまも、日々の暮らしの中で、
小さな自然と再び繋がってください。
それが、自分の魂を取り戻す第一歩となります。
神々は遠くの社にのみ在すのではなく、
一輪の花、一滴の水、誰かの笑顔の中にも宿ります。
それを見出す眼差しを養う。
それが、現代における「修行」と呼べるものかもしれません。
これからの祈り
この二年で得た最も大きな学びは、
「人は誰もが、祈りの通訳者である」ということでした。
神の言葉を伝えるのは、特別な者ではありません。
家族を思い、友を気遣い、
誰かの幸せを願うその瞬間、
あなたはすでに神と共にあるのです。
祈りとは、神にすがることではなく、
神と共に生きる意志の宣言です。
どんな小さな願いも、心を込めて発すれば、
それはすでに世界を少しだけ清めている。
祈りの力とは、そうした“静かな創造”の働きなのです。
麗月相談室は、
そのような祈りを共に育てる場であり続けたい。
これからも、祈りの言葉を綴り、
暦を読み、夢を解き、
人の心の中にある「小さな光」を見つめていきます。
最後に。
この二年間、支えてくださったすべての方に
深い感謝を申し上げます。
どうか、皆さまの心に灯る祈りの灯火が、
これからの一年を照らし続けますように。
そしてこの先も――
神々と共に、
皆さまと共に、歩んでまいります。
麗月より
謹んで、心よりの再拝を申し上げます。
新著プロジェクト進行中
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