皆さま
神社に参拝目的に行かれるときには、神さまとの向き合い方、礼儀作法についてこれだけは知っておいた方がいいことがあります。
人間関係についてもそうですが、自分が無礼な振る舞いを相手にしてしまえば、それは鏡のように返ってきます。マナーや節度を保つこともまた大切なことですね。
今回は、神社参拝に関わる留意点についてまとめておきましたので参考にしてください。
よろしくお付き合いくださいませ。
Q.神社へお参りするにはなにか作法があるのですか。
A.鳥居をくぐったら、最初に湧き水で両手、口をすすぎ清めます。厳密なことをいえば、一回のひしゃくでやらなければならないとかありますけれども、それはあまりこだわらなくてもいいと思います。
拝殿に進んでお賽銭を入れます。お賽銭は気持ちですから入れても入れなくてもいいのですが、お賽銭をあげたら鈴を振って二礼二拍手します。
そして、自分の住所、名前、生年月日をお伝えし、感謝の気持ちをお伝えしてから、神様に伝えたいことを祈ります。これは口に出さなくても、心の中でお伝えするのでも構いません。そして一礼して帰ります。
ここで大事なことは、ご神前に向かうときの自分の気持ちです。そのときの気持ちが非常に安らかで穏やかであるかどうかです。
祈るときにも順序があります。まずは「ありがとうございます」という気持ちで接することができるかどうかです。ここが重要なところで、ここで「通じる」「通じない」という結果が出てきます。作法はもちろん重要ですけれども、それ以上に大切なのが気持ちです。気持ちがこもっているかどうかが重要です。
神社への参拝は何日に一回という決まりはありませんが、ただ、節目、節目には参拝されるといいですね。
息子や孫が入学できた、子どもや孫が生まれた、無事に七・五・三を祝うことができた、会社の設立何周年を迎えることができたなど、何かの出来事の良い結果が出たといったような節目のときにお参りに行きます。反対に、悩みが生じてその悩みを解決したいというときに行くということでもかまいません。
神社は、基本的に祓いの場であり、自分の気持ちを楽にするところですから、気持ちをすっきりさせたいときに行きます。
そして、家で祀っている神様とちゃんと向き合って拝めているかどうかも重要です。家で神棚をお祀りする場合は、毎日朝夕が望ましいのですが、忙しいときなどは朝だけでもかまいません。
Q.実際、多くの人が神社に祈祷や祓いに行きますが、そのパワー、効果や価値を期待してもいいのでしょうか。
A.そのことについては、神主や宮司さんたちの集まりでも話題になっていることです。作法とか手順とか、そういう点では神主になる人はきちんと教育を受けていますが、果たして自分たちに“拝む力”があるかと問われたら、自信がないというわけですよ。
だから加持祈祷に関することは、それぞれの社家に伝統的に代々伝わっているものがあるけれども、しかし、今は標準化されてしまっていて形式しか教えられていない、ハートというものが全然伝わっていない、継承されていないというのが実情です。
ですから、多少気分がよくなるかなというような効果はあるかもしれないけれども、本当にそれで神や眷族を呼び寄せることができるかどうかとなると、ちょっと疑問符がつく場合もあります。
とは言うものの、本当に真心を込めて祈祷をしてくださるところはあります。そして、願主の切実な思いを神さまに取り次いでいただくことで確かな効果が生じる神社は存在します。
また、立ったままお賽銭箱にお金を入れて鈴を鳴らして参拝するだけよりは、社殿に上がり、座って玉串を捧げる、それだけでも価値があります。何よりもその気持ちが重要なのです。
だから、気持ちがさらに進化するという意味では、手順を踏んで上がっていくだけでもいいのです。さらに、神主さんに祝詞をあげてもらったら、それによって気持ちが浄化されるという効果はあると思います。
Q.神社をはじめとして聖地や霊地をパワースポットとして、そこへ行くこと自体に価値を見出す人がいますが、それについてはどう思われますか?
A.確かにパワースポットというのはあります。純粋にパワーがほしいと思って、そこに行ってもらうこともできます。気、エネルギーを得るためのひとつの方法ではあります。
もともと神社が建っている場所は、自然の気に満ちあふれている場所ですし、天と地の気のエネルギーの循環が生じている場所を選んで建てているものですから、行くだけでまず元気になれますし、運気もよくなります。運気と元気は関係しているものです。
「ブームだから行く」というのでもいいでしょうが、何のために行くのかという参拝する目的を明確にされておくと、さらにいい結果が得られると思います。
実際元気をもらえるようなパワースポットとなると、とても古い神社がいいのです。古代人は、天然の気のいい場所を感じ取ることができ、そういう場所を聖地と見なして、やがてそこに神を祀るようになったのが、神社の始まりですからね。
それから大自然の中に入っていくだけでも気をもらえますから、海でも山でも自然が残っている場所を選んで行くといいでしょう。そこに鳥居や社がなくても構わないのです。自分の心の中に鳥居を強くイメージすればいいのです。
きれいなところ、人手があまり入っていないところ、そういう場所に行くだけでも気はもらえるので、心身が充実はしてくるはずです。
最近はアメリカやオーストラリア、イギリスなど海外のパワースポットなどにわざわざ行く人が多いようですが、わざわざ遠いところまで行かなくても、身近なところに気をもらえるところはたくさんあります。
特に、氏神様や産土神様への参拝を大事にされるといいでしょう。自分の住んでいる場所、足下を固めるという意味で重要な神社になります。
他に自然のある場所、近所の裏山の雑木林でもいいですし、海辺に住んでいるのなら目の前に広がっている海を眺めたり、砂浜を散歩するなども最高です。
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