令和5年12月7日

 

己亥 七赤 閉 井 大雪

 

大雪(たいせつ)とは、二十四節気の第21番目の節気で、12月7日~12月21日頃にあたります。雪が盛んに降りだす時期で、山の峰々は雪をかぶり、平地にも雪が降ります。北国や山間部では文字通り大雪になることもあり、本格的な冬の訪れを感じる頃です。


大雪は「“大”きな“雪”」と書くことからわかるように「雪がたくさん降る時期」という意味が込められています。別名は「冬将軍」です。
 

大雪の次は一年で最も日が短くなるとされる冬至となります。また、この時期から新しい年の準備をはじめる「正月事始め」も行われます。

 

 

  生霊の話

 

私たちの心の中には、さまざまな想念があります。人は生きている限り、喜怒哀楽の感情を経験しますが、他人を嫉んだり、恨んだり、憎む気持ちは時として他者に害をなすことがあります。

 執念深い、執着する傾向が強い人ほどネガティブな想念の力を他人に及ぼすことがあるのです。

それが「生霊」(いきりょう、いきすだま)と呼ばれる概念です。人の心には他者を慈しみ、助け、苦悩を癒やそうとする気持ちもあれば、その逆の感情もあります。陰もあれば陽もある。物事には裏と表があるという前提で考えてみることが現実的かもしれません。

 私たちの暮らしている社会には、実にドロドロした話が飛び交っています。もっと、さわやかに、穏やかに生きていきたいものです。でも、日常生活の至る所で、他人のことを嫉み、憎み、陰口をたたき、貶めようとする行いがあります。哀れなことだと私は思います。

そのような想念が凝り固まると、生霊になります。

 生霊は、生きている人の感情が相手の精神とか身体に影響を及ぼしているという状態です。私の場合、身体的に変調を来した相談者を視ると、負の感情を送っている相手の人の顔がそこに浮かんで出てきます。

それが一体だれなのかということで、相手の正体がわかればお祓いすることもできます。

生霊は霊的な障害の中でも一番厄介なものです。ただ、厄介だと言ってもそれなりの心構えを持っていれば、自分で祓うことはできます。生霊とは生きている人間の念が来ているものなので、念と念の戦いになります。

生霊で他人の人生を狂わすこともできるし、人の体をこわすこと、害を与えることもできます。人の命を奪うこともできます。丑の刻参りや呪い釘を打つといった儀式を行うことでも生霊の効果は出てきます。そのような儀式をやっているときの、その人の想いが強ければ強いほど、距離に関係なく相手の心身に悪影響を与えてしまうのです。

 生き霊の影響を受けている人には、共通した特徴が見られます。これは、その一例となります。

1.初期は異常に身体がだるくなる。
 

2.同じ時刻になると、身体に異常を感じる。
 

3.寒気、微熱が続く。
 

4.吐き気、胃が痛む。
 

5.左半身にしびれ、重みなどを感じる。
 

6.下半身、特に腰や足に痛みが来る。
 

7.進むと、下痢、腹痛に悩む。
 

8.眠れない。いつもよりも朝早く目が覚め、熟睡できない。
 

9.首から上の箇所(頭痛,目,口の中)に異常が見られる。首が締めつけられる、後頭部が痛む。髪の毛が抜けやすくなる。
 

10.急にイライラして、反抗したくなる。
 

11.目がショボショボしたり、かすむ。
 

12.金縛りに頻繁にかかる。
 

13.湿しんやじんましんが出る。
 

14.末期には、声を聞いたり、黒いモヤを見たり、あるいは人影を見たりする。
 

15.自分の身体に何かがのしかかっているような重みがはっきりと分かる。

ここで、お断りしておきますが、これらの特徴が全てある状態が生霊だと言っているのではなく、生霊を受けている人の中にはそのような特徴があるという話です。心身の不調に対処するには、まずは医療機関等を受診されることを強くお勧めします。

 

 

呪術の世界では、気や念を飛ばすことは基本的な技能の一つです。同時に、自分が他者から気や念を飛ばされたときに、それを解除するための方法も学びます。

 

プロの場合は、気や念を自分の意志でコントロールするための方法も習得していて、スイッチのオンオフを切り替えられます。

 

ところが、一般の人の中に生まれつき念の強い人もいて、本人が自覚のない状態であっても飛ばしてしまうこともあります。これはコントロールが出来ていない状態で、特に感情が高ぶっているときには常時邪気、邪念を飛ばし続けることになります。


生霊に襲われたとき、強い意志を持って、心の中で相手の想念を追い出す気持ちを持つことが大切です。たとえ、相手が誰なのか分からない場合でも、決して気持ちの上で負けないようにしなければいけません。しかし、念じ返してやろうという気持ちを持つのではなく、あくまでも念や気を払い除ける、外す、想念を同調させないなどの自己防衛を心がけることが大事です。

具体的な対処法としては、まず自分の守護神を呼んで助けてもらいます。また、祝詞の力も使います。自分にご縁のある神社や寺院に詣でて神仏のお助けを請うのもいいでしょう。この辺の基本的な信仰の下地を作っておくことは大切です。

神社で「生霊返し」を行うときは、午前1時を過ぎて午前3時までの時間帯がもっとも効果があります。人が寝静まっている真夜中の方が相手の意識に影響を及ぼしやすいからです。これは自宅で神棚などに手を合わせて返すときも同じです。とにかく、気持ちの上で負けてしまってはいけません。相手への同情とか投げやりな気持ちこそが命取りです。

 

私はきれい事を言ったり飾った言葉を使うことはしたくありません。現実をよく見て、時には毅然とした態度で接することもまた必要だと思います。

もしあなたが生霊を送る側なら、そのエネルギーを別の方向に向けて、もっと建設的なことをこの人生で成し遂げるようになっていただきたいものです。人のことを嫉む時間があるのなら(それだけ自分は不幸だと思っていることの裏返し)、自分自身の魂を磨くことに時間を費やす方が精神的に満たされた生活を送ることが出来ます。

もしあなたが生霊を受けている側なら、強い気持ちを持ってください。自分で払いのけるだけの気力があるなら、それに越したことはありません。でも、自覚がなかったり、心当たりがないケースもあります。まさかあの人が!?という想定外のケースもあります。

 

麗月 謹上再拝

 

 

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