令和5年11月21日

 

癸未 五黄 成 尾

 

 

干支、五行と日本昔話

 

 

昔話に桃太郎があります。

 

 

鬼退治、魔物退治に猿、雉、犬が出て来ます。

 

 

桃は昔から厄よけの果実として祭祀に用いられてきました。

 

 

岡山県の弥生時代の遺跡である上東遺跡からは9606個もの桃の種が出土しているくらいです。

 

 

邪気を払い百鬼を制する強い魔除けの力があると信じられ呪術に使われたものです。

 

 

神社、寺の建物には桃が描かれていることもあります。

 

 

早春に花を咲かせ実を結ぶ神聖な力があります。

 

 

桃は植物で「木気」の象徴であり「陽」を意味します。

 

 

寓話に出てくる鬼は「虎の皮のパンツ」を履いています。

 

 

これにもちゃんとした意味が隠されています。

 

 

すなわち、牛の角を持つ、「隱」とも言われる「陰」を象徴するものです。

 

 

干支の丑と寅の姿を合体させて表した、鬼門と言われる艮(丑寅)に当たります。

 

 

東北の方位を指し、一年では最も寒さ厳しい時期を指します。

 

 

実際は鬼門の神様は力があり美しいお姿です。

 

 

しかし人間の呪いの念、あるいは魔は鬼門から入って来ます。

 

 

入った悪念は鬼門筋を通り外へ出ます。

 

 

家の中に悪鬼が留まらないように祓ってくれる役目として鬼は鬼門神様であり魔除けの福鬼。

 

 

猿は申。

 

 

雉は酉。

 

 

犬は戌。

 

 

全て「金気」の干支を象徴する動物であり、桃太郎がお供にあげる黍団子は「土(黄)」を示し、ここでも陰陽の要素を使い昔話が構成されています。

 

 

その理由を話します。

 

 

元々は中国の僧侶が修行で使っていた定番の話が、内容が変化し、日本で独自に作られたように言われています。

 

 

鬼とは呪詛師の事を指していて、まじないも善に使えば吉となります。

 

 

そこで神様のお使いとされる猿や雉、犬(狛犬)、そして魔除けの桃が登場するのです。

 

 

ここまでの話を整理すると、犬、鳥、猿。

 

 

これらの動物の登場する意味を解読してみます。

 

 

すると、家が栄える「金気」が強くなるのは家族に申、酉、戌の干支の生まれの人が揃うことになります。

 

 

また、家の東の方向に海、川、池がある。

 

 

さらに、家の西に広い道や広場があれば、その家は栄えるとされています。

 

 

日本の昔話、寓話には読み方を変えると、かなり深い意味が隠されていることに気づかされます。

 

 

参考になれば幸いです。

 

 

麗月 謹上再拝

 

 

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