漫画家・一色登希彦さんの作品『日本沈没』がKindleで読めるようになっています。

同居人ヒゲ氏はインドにいる間に全巻読破したそうですが、実は私はまだ全部読めてません。

というわけで、とりあえず第1巻を一昨日(2019/07/13)読了しました。

現在の環境だとKindleの方が読みやすいので、順次消化していこうと思います。

 

個人的には、「現状の日本の土地に住んでいるなら読んでおいた方がいい一冊」だろうと思っています。

日本に生まれて、日本語環境の中で育ったなら、おそらく誰でも一度は読んだことがあるであろう『ドラえもん』。

小学生時代はあまり漫画を読みまくっていなかった私でも、当時の小学館コミックス『ドラえもん』を数冊持っていた覚えがあります。

 

「実際にあったらいいのになあ」というお気に入り道具の定番は、私も「タイムマシン、どこでもドア」だったりして、それに「四次元ポケットそのもの」があったら荷物を運ぶのも便利だよなあ...と思ったりなどしてるわけですが、使用頻度トップ3には入ってないであろう道具の中で私のお気に入りの一つは「ポラロイドインスタントミニチュア製造カメラ」でした。

その道具が出てくるエピソードを初めて読んだ頃は、ポラロイドカメラ自体の普及が多分それほど進んでなかった頃でしょう。ミニチュア製作自体は、田宮模型さんの商品のおかげか「プラモデルとジオラマ」に絡む形で広く知られつつあった時代だと思いますが、それでもそれらすべてをひっくるめたような「ポラロイドインスタントミニチュア製造カメラ」は、時代的に見て当時としてはエポックメイキング的なアイデアだったのだろうな...と振り返ってみたり。

 

「ポラロイドインスタントミニチュア製造カメラ」が出てくる原作エピソード(小学館コミックス収録のわたし的初見分)にて、「実際の建物を撮影してできたミニチュアで街を作る」という場面が出てくるのですが、この「街を作る」「建物を撮影できたミニチュアは自分で占有化できちゃう」という部分に子供心にとても惹かれたのをよく覚えているのですよね、実は。

ミニチュアなら家一軒と言えども設置に必要な場所の面積は極めて小さくて済みますから、その点が「いいなあ」と思ったのです。

 

その頃の記憶が割とはっきり残っているせいか、「物件の占有化」とか「街を作る」というキーワードには反応を禁じ得ない自分が、いい歳になってもいるわけで.....

というか、そういうことの萌芽を小学校中学年時代に宿してる自分ってどうなのよ?(汗)

とも思ったりするわけであります......

(;^ω^)

小学生時代にむさぼり読んだ学研マンガひみつシリーズのおかげで、自然科学の基礎知識面だけでいえば「やだこれ全然知らない」「えーこれまったくもって微塵もわかんない」という事態にぶち当たることをちょっとは避けられていたであろう子供時代。

 

そういう経験をさせてくれた本の一冊が、『植物のひみつ』でした。

 

子供の頃から「顕微鏡の目を通した世界」の動き=細胞などの動きを見るのが割と好きな部分があったのですが、とりわけ植物のそれには惹かれるものがあって、この本で読んだ「光合成の仕組み」などはより一層心惹かれるものがあったのか、のちに学校の理科で植物の構造を学んだ時に、光合成の仕組みや葉っぱの構造などがテストに出ても「これ、『植物のひみつ』で読んでてよく覚えてるからバッチリ」と苦労しなくて済んだ.....という体験が実はあるのです。

 

その頃のことをよく覚えているので、CO2問題があちこちで騒がれ出した際には個人的に「CO2がないと植物は光合成ができないし、光合成がされないと酸素が植物によって供給されないから、人間も吸う酸素が生成されないんだけど......あれ???」と思ったものです。

森林や植物を伐採したり排除する一方じゃなくて、人間社会との共存を考えながら保全すれば、仮にCO2の発生量が増えても、多少の対応は可能なのでは?と個人レベルでは思ったわけです。

なので、「原発ならCO2が発生しないから原発推進!」というフレーズを聞いても、「うーん、CO2が発生しないと酸素が供給されないから」と首をひねってる天邪鬼?な私なのであります。

「CO2から酸素(O2)を生成する一番簡単な方法は、現状ではまだまだ「植物に任せる」のがいいんだから、それでいいじゃん」

と思ってしまうわけであります。

 

この本の中では「植物が生えなくなってしまった未来の地球」で「酸素ボンベしょってないと生活できない」みたいな未来像の描写もあって、その可能性を子供ながらに考えた私は、以後「ちょっとの我慢で「酸素ボンベ背負わないと生きていけない、生活できない未来」を避けられるなら、ほんのわずかな我慢の範囲ならそれを享受してもいいじゃん」という価値観をそれなりに持つ人間になってしまったようです。

 

 

なんにせよ、そうやって「一歩立ち止まって自分の頭でちょっと考えてみる」ためには、いろんな分野の基礎知識が大事なんだなあ、と「テストで困らなかった」経験も含めて思う次第です。

 

知らないよりは知ってた方がいいことは、結構たくさんあると思います。

『中古住宅を宝の山に変える』という本があります。

タイトルだけ見るとキャッチーな内容を連想してしまうかもしれませんが、内容は「価値が下落するばかりの状態に陥りがちな中古不動産の付加価値をあげるための努力と工夫」だと感じました。

不動産全般の知識体系に関しては、「ものすごく調べまくったというほどではない」ものの、バブル崩壊以降の日本の不動産のおおまかな傾向が「新築完成時が一番価値が高く、あとは下落一辺倒の傾向が他国に比べて顕著」という印象を私個人は受けています。(※あくまでも、いくつかの国の実例や現場を知っている範囲内での「個人的」な印象です)

 

個人的にもちょっと思うところがあって、近隣の中古不動産の価格をネット上で調べたこともありますが、物件そのものも「スクラップ&ビルド」方式にはまり込んでしまった?のでしょうか、「価値が下がる→買い手がつかない→さらに価格を下げる」のループに陥ってる状態も、きっと少なくないのでしょう。勝手ながら、内心ではちょっとそう感じているところがあります。

 

この本からは、そういった中古不動産市場に一石を投じたい方々が「中古不動産物件に付加価値を加味する努力や工夫をして、価格が下落一辺倒という傾向を変えていきたい」と頑張っている姿が感じられました。

業界や市場が不動産であるか否かに関わらず、そういう気持ちは大切だと思いますし、そういう前向きな努力に触れることができたので、読んでよかったなと思う一冊でした。

 

■奥付情報

日経ホームビルダー 編

日経BP社 刊

2013年9月24日 初版第一刷発行

 

読み始めた日:2018年5月7日(月)

読了日:2018年5月17日(木)

学研ひみつシリーズ 『忍術 手品のひみつ』にて、「「麻」と聞くとどうしても「栽培してその上をジャンプ!」というこの本の中の一場面ばかりが浮かんで」しまう、という私の原体験?について言及しましたが......

 

同学研ひみつシリーズ『海のひみつ』も、おかしな?影響を私に与えております。

この本では海に関する知識を学ぶのに、「母星に海がないので、地球の海を盗みにきた宇宙人」というキャラクターを設定して、海について何も知らない彼に海の知識を教えていく、という展開が読者にも自然に「海のことを教える」につながっている、そんな構成だったように記憶しています。

 

で、この本の中で私の脳裏に妙に刷り込まれてしまったのは、その宇宙人ドロドロの宇宙船が海面に浮かんだまま高波に煽られて怖がるシーンの彼のセリフ。

 

「きゃーーーっ、おばあさぁん!」

 

というセリフなのですが、要は怖くて「きゃーっ、お母さぁん」と言うところを、何を間違えたか「おばあさん」と言い間違えてしまったもの。作中ではもちろん「あらっ、お母さんでしょ?」と言うツッコミがヒロインから入っているのですが、この本のせい?で、全く深刻ではない事態においてですが「きゃーっ」と言う反応を内心した時に、脳裏で「おばあさぁん」と言う単語が後に続くのです(汗)。

 

我ながら、一体どこに影響受けてるんだか......です(さらに汗)。