最近、講演会など読者の方々と直接出会う機会に、決まって受ける質問がある。
それは八十歳になった時の自分のことを聞かれるということに、初めは驚き、次にとても嬉しくなった。以前は決してなかった質問だからだ。
そうね、……と私は会場を見渡してニヤリとする。優雅なおばあさん、それとも洗練された?いやいや、違うわ、「魔女」のようなおばあさんよ!すると会場は一瞬シンとなり、次に解きほぐされたような笑いがさざ波のように広がっていく。
たとえば八十歳の時、髪を赤く染めてもいいだろう。あの、しわがれ声のデザイナー、ソニア?リキエルのようにね。あるいは翻だらけの両手に宝石を嵌め、ステッキを持ってモデルたちにポーズをつける。
それとも足首までの長さのゆったりとしたカフタンを着て、モロツコの重い銀のネックレスをつけようか。それなら密かに肩コリ体操をマスターしなくちゃ。
もちろん生きていないかもしれない。病院の白い天井をただ見上げるだけの日々かもしれない。しかしそれでも私は決して夢を捨てたくはない。
魔女のようなおばあさんーそれは年を重ねるたびに積み重なる心の実を軽やかさに変えて、より自由に穏やかに、かつアナーキーに情熱をもって生きていきたいという、強く深い願いなのだ。
