インタビューライターの小川志津子 さんに
プロフィール に続いて私のライフストーリーを書いていただきました。

ライフストーリー①子どもの頃から不眠症
ライフストーリー②◆エネルギーの渦中にある日々

ライフストーリー③
劇団を辞めて結婚をしたころのもろもろを
スッキリ書いていただきました。

◆これが好き、これが嫌い。

市子さんは1977年に劇団を辞め、
翌年、結婚して専業主婦になる。


「私はたぶん、演劇自体が好きというより、
 同じ思いを抱いてる人たちと、
 同じ場にいることが好きだったんですよ」


劇団青俳は、70年代に主要メンバーが続々と離脱し、
1979年に倒産という形で終わりを迎えている。


「劇団時代が幸せすぎたので、
 お芝居を職業にすることはできないなと思ったんです。
 偉い人に小馬鹿にされながら、
 心がすさむ思いをたくさん味わったので」


市子さんは、ぱっきりとしている。
これが好き、これは嫌い。


「嫌な思いをしてでも俳優であり続ける道」ではなく、
「嫌な思いをするくらいなら別の道」を選んだ。


「いろいろと紆余曲折があって、
 青俳預かりでマネージャーをやっていた人と結婚しました」


ここから起きたことが、
何だかとても、すっ飛んでいるのだ。


喫茶店での待ち合わせを試みると、
同じ名前の喫茶店が近くにもう一軒あって、
それぞれが、別々の場所で、待ちぼうけを食らう。


初めてのデートはドライブ。
しかし、なぜここで、と思うような平坦な場所で、
単独横転事故を起こしてしまう。


そこから1年ほど付き合いを重ねて、
2人が選んだのは、人前結婚式。
仲良くしていたカップルが、
立ち会ってくれることになっていたのだが、
挙式10日前になって、出席を断ってきた。


「あなたたちは結婚すべきじゃないよって言われました。
 あなたには、他に約束された人がいるはずだからって」


スピリチュアル系の、
見えない何かが見える人だったらしい。


「私たちの結束を強めるための試練だったのか、
 一緒にさせないためのサインだったのか(笑)」


笑っている。
市子さんは笑っているのだ。
のちに離婚する彼との日々を語りながら。


「本当に、仲がいい家族だったんですね。
 ケンカをした覚えがほとんどない。
 どこへ行くにも、全員一緒で」


生まれたのは、女の子が2人。
子どもが育つと、慌てず騒がず、対等に接した。
ごく最近、次女に言われた。
「私小学校の時、遠足を休んだじゃん」。
市子さんは、そのことをよく覚えていない。


「娘の勤め先の人の、子どもが学校に行かないと聞いて、
 娘は言ったらしいんです。
『私が遠足を休んでも、
 うちは、特別なことは何も起きなかったよ』」
『特に優しくしてくれたりはしなかったし、
 学校に行きたくないと思ったことがない』って


ああ、市子さんだなあと思う。
学校に行こうが行くまいが。
この子は、この子。それがすべてだ。


「夫は、働かないけど、いい人なので、
 助けてくれる人がたくさんいたんですね」


すごい言葉が、ぺろっと出てくる。
「夫は、働かないけど、いい人」。


「子どもたちはどんどん成長していくのに、
 彼はまったく成長しないんですね。
 仕事に就いても、すぐ辞めて、
 次の仕事に就いては、また辞めて」


だいたい、そういう人だとわかっていた。
そしてそれを、受け入れてもいた。
特に大きな決裂があったわけではない。


でも、子育てが一段落したある時、
それまで思いもよらなかった「離婚」という選択肢が、
突然、彼女の眼前に現れた。


「ああ、私、離婚すればいいんじゃん!
 って、ふいに思ったんですね。
 それで子どもたちに相談したんです。
 あなたたちが大学を出たら離婚してもいい?って。
 そしたら『待たなくていいよー』って言ってくれて」


志望した大学への進学が決まっていた長女と、
自らの行く道を見定めていた次女。
長女が言う。


「私たちは進みたい道がわかったし、
 お母さんにも、やりたいことができた。
 あとは、お父さんだけだよ。
 お母さんを、自由にしてあげよう?」


そう、20年を超える専業主婦歴に区切りをつける、
その大事業の只中にある市子さんを支えていたのは、
更年期に学び始めた「気功」と「武術」の道だったのだ。


取材・文:小川志津子 さん

私のライフストーリー④ に続く


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