1週間の滝行 2日目。

初めて一人で滝に入ります。

仕事に支障が出ないようにするため

朝早く行う事にしました。

途中の交通渋滞が無いため思いのほか早い時間で移動できました。

でも、仕事の前に滝着を洗って干したいし

もう少し早い時間から行動したい所です。

家を出る頃は日が登り始めていました。

おかげて明るく 滝場の電気もセンサーだけで充分でした。

導師に教えて頂いた様にロウソク・線香を手早く回る…

つもりでしたが 手順が悪く

もう少し工夫する必要があるようです。

前日に「御本尊様の電気を点けておきましょう。」と

管理されている方が仰って下さっていたので

御本尊のお顔も拝見しながら

開経偈(かいきょうげ)
所願表明
般若心経
ご真言・他

を唱えます。

あまりしみじみとしている訳にもいかず

後はいつもと同じように…いえ、

テキパキと滝行を済ませました。

九字もスパスパ切れます。

梵字も手早くイメージしました。

「毎日、眈々と行をしなさい。」

と、前日 導師と先達が話して下さいました。

なぜ 行をするのだろう。

行をしたら 何が違うのだろう。

この行の先に何が待っているのだろう。


初めての「行」に入りました。

先ずは、1週間です。

7日間 滝行をし

8日目にお礼の滝行をします。

前日より私が肉類を食べていない事と

飲酒をしていない事を確かめて

導師から滝行の許可がおりました。


ロウソク・線香を御本尊やお地蔵様方にあげて回り

御本尊の前で導師や先達方と

般若心経とご真言をあげました。

滝の水量は 少なくて ちょっぴり寂しい気もしましたが

滝が「手始めに この位が良いだろう」

と 言っている様です。

お不動様へ改めてご挨拶します。

船漕ぎ動作で初めて

風を切りながら前へ進む感じがしました。

お不動様のご真言を唱え

九字を切ります。

粗塩を取って少し舐め 残りの塩で

身と滝を清めます。

「六根清浄」を唱えながら流れて来る水で足を清めます。

大きなお不動様の前に立ち

1週間の滝行をさせて頂く事をお伝えしました。

お不動様のご真言と仏説聖不動経をあげました。

滝に向かい 柏手に続いて浄三業をあげます。

九字を切って滝に合掌します。

再度「六根清浄」を唱えながら

手足を滝の水で清めた後

先ず 滝に向かい

頭を垂れ 背中まで滝の中に入れます。

思ったほど冷たくありませんでした。

滝の奥を背にして立ち、頭から水を頂きます。祝詞をあげます。

禊大祓
六根清浄大祓
龍神真言
龍神祝詞
般若心経

これが私の滝行の時にあげる内容です。

時間にして大体 4分かかります。

もう少し早く唱える事ができる様になったら

ご真言を唱えたいと思っています。

般若心経まで終わると 滝から出ます。

振り返り、滝に合掌します。

そして、もう一度

頭を垂れ 背中も滝の水で流します。

再度、滝に合掌します。

お不動様へ合掌します。


この日は、この後 先達と導師が

滝に入られました。

photo:01



「ゆきのした」です。

滝を管理している方が

お参りに見える方の心が和むようにと

美しい花を植えて下さっています。

滝壺から出ると滝壺の外で

先達が笑顔で合掌して下さいました。

お先にすみません。と、会釈をして

滝行を入れ替わりました。

振り返って 滝を見上げましたが

いつもと変わらない姿をしていました。

左手の高い所にあるお不動様にも お礼をしました。

お不動様も何もなかった様にジッとされています。

先達が滝壺に入る場面を頭に入れておこうと

先達の作法を拝見しました。

先達は 滝壺に入る時 まるで 飛び込む様に

ぴょん と入って行きました。

… 私には出来ない。。。


私は 滝を背にして岩場を降りました。

導師のもとに辿り着くと

導師はいつもの様に背中を清めて下さいました。


滝行の後は、うどん屋さんで色々な話をします。

私がまだ知らない作法の事を尋ねました。

すると、導師は

「まだ、竜が小さいからねぇ。今は竜を育てる時期なんだ。」と言いました。

竜を育てる?

そう言えば、高千穂に行った時、OKさんに

「キャシーさんにも竜が入りましたね。」と言われ

そうなの?と思っていました。

竜が入った感覚なんて なかったからです。

竜が私の中に居るんだ。

゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚

導師の言葉で確認できました。

まるで「おめでたです。」と言われたように嬉しく感じました。

でも 話は 子育ての様にはいかない様です。

竜は水、お不動様は火。

滝行の時は、お不動様の力をお借りして

九字を切り水の中に入って行きます。

まだ知らない作法は

お不動様を更に近づける事になるのです。

所が、竜が小さいと お不動様の火に負けちゃうのですね。

だから 私はまだ お不動様に近づき過ぎては いけないのです。

なーるほど。

合点がいきました。

「今、行に入ると良いんだけどねぇ…」

と、導師がつぶやきました。


それから 3日後の今日から

初めての行に 入る事にしました。

菅生の滝は、高さの落差も30mありますが

滝壺から須川神社(更衣室の横)までも50m程の距離があります。

滝壺から須川神社の前にある橋の上で

祝詞をあげながら見守って下さっている導師の姿が

正面に見えたのも当然ですね。

滝の中では いつもと同じ様に祝詞をあげました。

後で考えましたが

私の声って 先達の様に周囲に響いていたのだろうか。

自分の声は、客観的に聞けないので

少し不安です。

先達の声は 滝に良く合っていて

心地良く聞こえるのですが

私の声が果たして「音」として

滝にマッチしているのだろうか。

どんな風に聞こえているのだろうか。

なんて悩んでも 声は変わらないので仕方ありません。

余談でした。

滝の中では思ったほど強くない水の勢いに

安心しつつ祝詞をあげていきました。

竜神真言と竜神祝詞をあげる時

印を組んで両手を前に出すと

そこだけ 水の勢いが強く当たりました。

しかも、変化があり腕が揺れました。

後で教えて頂いたのですが

滝壺の中でも水の当たり具合が違い

前の水は、上に出っ張った岩から落ちてくるため

勢いも強く暴れるそうです。

そうとは知らず、半端ない勢いの中に手を伸ばしたまま

祝詞を挙げ終えました。

途中、目をつぶっている時

黄色い?竜の髭だらけの顔が前の左側のに見えたのは

ほんの一瞬でした。

さて、滝壺から出ないといけません。

でも、以前の様に焦ったりする事は ありませんでした。

えーと、よっこらしょ。

水量が少ない事もあって、状況判断もし易く

妙に冷静に でも 勿論 慎重に

縞々岩を乗り越えて 滝壺から出る事が出来ました。


今回の滝行では、先達を差し置いて

先に滝行をさせて頂きました。

先達、申し訳ありませんでした。

m(_ _)m

さて、この日の菅生の滝の姿です。

photo:01



相変わらず落差のある滝です。

でも、水量は 少ない方でした。


本来は、滝に行く途中のお不動様やお地蔵様方に

ロウソクを 灯し、線香をあげ

般若心経を唱えて、真言をあげるのですが

「入れるなら一人で入って良いよ。」

と、導師。

私は ロウソクも線香も持たずに

塩だけを手にして

ノコノコと滝に向かって歩き出しました。

導師が良いって言うなら大丈夫なんだろう。

ぐらいの気持ちで出発~ (^◇^;)

お不動様や お地蔵様にご挨拶しながら

滝を目指しました。

一番上のお不動様には、般若心経もをあげました。

この時点で手が かじかんでいる事に気づきました。

ま、しょうがないでしょう。

と冷静な自分がいました。

いつも先達がされている事を思い出しながら

塩を滝に巻き入れ、浄三業をし

いざ 滝へ~

と、足をかけようとした所に

カワニナを発見しました。

蛍の幼虫の餌になる縦巻貝です。

貝をちょっと壁の方に動かしました。

改めて滝に向かいます。

縞模様がある手前の岩を乗り越えて

滝壺へ入りました。

水が少ないため滝壺の中の足場が

意外に狭い事に初めて気付きました。

前後左右 一歩づつしか移動出来ません。

足場を確保し、前を見据えました。

すると、導師が祝詞をあげて下さっている姿が

目に入って来ました。

ありがたい、大丈夫だ。

それからは、ただ ただ 祝詞をあげ続けました。