2025年10月13日~16日

 

初めての金沢。 同期入社50年目の全国合同同期会を、大阪方面、東京方面からほぼ同じ距離の金沢を選んでくれた幹事メンバーに感謝。 いい機会なので、女房をさそって金沢見物をすることにしました。 コロナ前の2019年春にスペイン旅行をして以来の、6年ぶりの旅行になります。

 

列車の旅

まずは書店で最新の 「まっぷる ‘26最新版」 を手に取り、見物場所、グルメを中心に情報収集。

北陸方面は、20年ほど前に出張で敦賀(つるが)の海岸まで行ったことがありますが、遠い昔で、列車の乗り換えも忘れています。おまけに金沢には最近新幹線まで開通しているので、まずはJR時刻表を買い込んで調査。スマホの「乗り換えナビ」で概略はわかりますが、地理的なイメージがわきません。久しぶりに時刻表で行程を計画しました。

 

「新居浜(特急)⇒ 岡山(新幹線)⇒ 大阪(特急)⇒ 敦賀(新幹線)⇒ 金沢」 と在来線特急、新幹線を4本乗り継いで、約5時間半の道のり。ちなみに、東京⇒金沢は、新幹線直通で2時間半です。

二人連れなので、混雑した場合の安全を見て、約一ヶ月前に新居浜駅の「みどりの窓口」に切符を買いに行きました。窓口の女性係員の手際の良さに見惚れていると、「大阪での乗り換え時間が少し短いようですが、大丈夫ですか? 通常、10分以上をお勧めしますが・・・」 「わかりました。変更をお願いします」 と素直に了解。

「新居浜(しおかぜ)⇒ 岡山(のぞみ)⇒ 京都(サンダーバード)⇒ 敦賀(北陸新幹線つるぎ)⇒ 金沢」 : 結果的に、新大阪乗り換え時間12分を、京都での乗り換え21分に変更した事が幸いしました。

当日、「山陽新幹線のぞみ」 で誰かが緊急停止ボタンを押したため、広島駅と岡山駅での調査に時間がかかり、約10分の遅れとなっており、「のぞみ」のアナウンスによると、「北陸本線特急サンダーバード」の発車時間変更調整が出来なかったとのこと。 もし大阪で乗換えていたら、サンダーバードには乗れなかったでしょう。京都での乗り換え時間にはまだ11分の余裕があり、それでもぎりぎりの乗り換え時間でした。

 

ちなみに、それぞれの乗り換えの自動改札で、①「新居浜⇒金沢」(乗車券)、②「新居浜⇒岡山」(前特急券)、③「岡山⇒京都」(次特急券)の3枚を同時に挿入して、①と③の二枚が出てくるシステムがよくわからず、久しぶりの電車旅で不安を覚えながらも、なんとか無事金沢に到着しました。

 

ホテル到着

金沢駅東口には、新幹線駅開通時にできた有名な「鼓門(つづみもん)」があります。駅に沿って南側に歩くと、ホテルが見えてきます。「ANAクラウンプラザホテル金沢」 は、駅前立地の好条件で選びましたが、ツインルームの広さ、初日の夕食(和食レストラン)、毎日の朝食ビュッフェ・レストラン、さらにフロントのサービス共にほぼ満点の居心地の良さでした。最初の朝食は、団体客は朝が早いのか、外人が多く待ち時間が20分程度ありましたが、3回目は8時ごろレストランに行くと、ほとんど日本人の状態でした。

今回は、ゆっくり3泊なので、最終日にチェックアウト前に、洗濯物を全部ひとつのスーツケースに詰め込んで宅急便で自宅に送ることにしました。一日1回11時に荷物を引取り、新居浜なら翌日配送してくれます。

 

 

観光(1日目 10/13)

15時ホテル・チェックインで、少し時間に余裕があるので、まずは 「兼六園」 に行ってみることにしました。

金沢の駅はすごい混雑で、しかも外国人が多い。耳をそばだてると、英語以外のいろいろな外国語が混じっています。松山の人口が50万人弱なので、それと比較したら100万人都市かと想像しましたが、現在約46万人とのこと。新幹線が開通したら、こんなにも賑やかになるものか。 四国も新幹線を通してくれたら・・・ 自分は乗れないけれど。

事前にバスによる観光ルートを調べていたので、「右回り(RL)周遊バス」 「左回り(LL)周遊バス」 に乗ればよいと分かっていたつもりでした。しかし、それ以外にも行先ごとに〇〇番線のバスが何本も走っており、「兼六園」方面だけで、いろいろなバスが走っています。

 

まずは、適当に兼六園行きのバスに乗り込み、今日は時間が限られているので、一回210円のバス(下車時に後払い) を選択しました。 バスのアナウンスで、「兼六園・下」で降り、雑誌 「まっぷる」 の付録の金沢市周遊バスルートマップを参考に、自分の歩いている場所を確認しながら (これが間違いの元でした) 兼六園の入り口を探しました。

長い坂を上ってみるが、兼六園の入り口が見つからない。それらしい公園も見つからない。上り坂の左側には、住宅街しかない。ついに諦めて、通行人に聞いてみた。「右に見える石垣の上ですよ。」 「???」

地図の見方を間違っていました!  バス停から坂道を上る必要は無く、道路の右側に、公園の入り口があることを後で知りました。(入り口は、なんと7カ所もある。)

実際に入った入り口は、坂を上った場所にあった別の入り口。 入園料320円と表示されていましたが、「年齢を確認できるものがあれば、老人は無料ですよ」 と言うので、少し得した気分。 初めてマイナンバーカードが役に立ちました。

 

(兼六園)

 

約1時間の公園散歩で力を使い果たし、隣の金沢城を見学する気力も無くなり、目標の 「近江町市場」 で夕食に 「のどぐろ」 を食べようと、別のバスに乗って金沢駅方面に向かいました。 ところが、近江町市場に灯りがついていない。つい先日、テレビでその賑やかな様子を宣伝していたのに、「やらせかい!」 と落胆して、ホテルに戻り、ホテルの日本食レストランで夕食にしました。

(近江町市場は、昼間が混雑することを知りませんでした。)

 

観光(2日目 10/14)

今日は雨予報の為、午前中雨が降り出す前に、右回り(らしき)バスに乗り、「金沢城」見物。ここも老人無料。入場券を取り扱っている人たちは、皆親切で、隣の「兼六園」も同じく、「我が町の誇りを、ぜひ楽しんで下さい」との表情が読み取れます。

また、芝生の手入れが行き届いており、年配の人が多い。ボランティアか・・・?

 

(金沢城公園)

 

たっぷり1時間城の周りを散歩し、雨が降り出さないうちに、バスに乗って屋内施設の 「21世紀美術館」 を目指す。バスは乗り放題1日800円のフリー乗車券。ところが、橋場町のバス停で大勢の外国人観光客とガイドらしき日本人がバスを降りていくので、有名な「ひがし茶屋街」を覗いてみようとバスを降りました。 観光客がぞろぞろと歩いていく方向に進み、「お茶屋美術館」を見物したりしているうち、のれんに「のどぐろ 定食」とあるので、つい引き込まれて入ってみました。

11時、昼食には少し早いですが、むしろ、客が少なくチャンスです。 税抜きで3,500円は少々高く感じますが、のどぐろ・ブランドは、最低3,500円がここらの相場の様です。のどぐろの干物は、脂が多いのか、美味です。更に土鍋で焚いたお米は、珠洲市(すず市)のブランド米「ひとめぼれ」で、これも美味しいお米でした。 あとで確認すると、この食堂「東山みずほ」は、「まっぷる」の「町家ランチ」にしっかり紹介されていました。食事を終わる頃、この食堂は超満員で、外に予約客が行列を作っていました。

 

(お茶屋美術館)

 

午後になり、予想通り雨になったので、浅野川大橋横のバス停で21世紀美術館方面行のバスを待ちましたが、路線バスが多い割には、どのバスに乗ったらいいかわかりません。

雨の中をバス待合室で待つのが嫌で、タクシーを拾いました。「どこにいきますか?」 「21世紀美術館へお願いします。」 「今日は美術館はお休みですヨ。」 「ガーン!」  「屋外のオブジェなら無料で見ることができますよ。

 

結局、21世紀美術館近辺を散歩して、駅前までバスで帰り、ホテルでひと休みした後、夕食は計画通り、駅西口にある レストラン街「Cross Gate」にある、回転ずし「すし食いねえ!」金沢駅前店で、握り寿司を楽しみました。

 

 

観光(3日目 10/15)

今日は晴れ上がったので、夕方の同期会までの時間、見残した観光地めぐりです。

今日も、一日フリー切符を購入し、左まわり周遊(らしき)バスに乗り香林坊で降り、「長町武家屋敷跡」を散策しました。次に広小路で降りて「妙立寺(通称忍者寺)」に向かいました。

 

地図を見ながら「忍者寺」に行こうとすると、おばあさんが近づいてきて 「どこにいくの?」 「忍者寺です」 「そっちに行くと遠周りだよ。バス停近くのローソンの横の小路を行くとすぐだよ」 「???」(地図と全く方向が違う)  忍者寺が、地図と全く違う場所にある! 

写真撮影禁止、事前予約必要と、予想してなかったものの、2人なので何とか受け入れてもらい、40分間の内部案内をしてもらいました。外国人には、英語の説明資料が貸し出されています。

 

ここで、やっと複雑なバスの理由が分かりました。実は、周遊バス右回りは15分毎、左回りは20分毎、路線バスは○○番線ごとに行先が違い、出発時間もそれぞれ違うことを理解していなかったのです。そして、一番の問題は、「まっぷる」の付録の周遊バスルートが、間違っていることにやっと気が付いたのです。右回りと左回りのルートが一部違っており、しかも、路線バスの停留所位置も、周遊バスの停留所位置と違っている場合があるのです。

地図の間違った停留所位置を基準に、目的の「忍者寺」を探しているのですから、まったく違った方向に進もうとしていたのです。たぶん、同じような観光客が多いのでしょう。親切なおばあさんは、同じような観光客を見かねて声をかけてくれたにちがいありません。

 

(駅前のバス停は、○○番線ではなく、周遊バス乗り場に並びましょう)

 

近江町市場

無事「忍者寺」の観光を終えた後、駅前方面行のバスに乗り、今度は昼食を食べに近江町市場に向かいました。近江町市場の説明書には、個々の店の開店時間の記載がなく、今回昼間に覗いてみると大賑わいでした。生ものの市場なので、昼間開店して、品物が無くなれば店を閉めるのでしょう。

 

やっと、期待していた「のどぐろ コロッケ」にありつくことが出来ました。味は・・・ どうってことのないコロッケです。むしろ、塩味が少し強く、テレビでタレントが一度に4個も食べていたのは やらせ でしょう。

昼食は、海鮮丼をいただきました。

 

ちなみに、市場の通りで「のどぐろ」の日干しを売っていましたが、一尾500円でした。3,500円のブランド品は、どんな調理をしているのでしょう? 更に新居浜に帰ってから、近所のスーパーで(北陸産ではない)「のどぐろ」の日干しがあったので試しに焼いてもらうと、鯵のひらきと変わらない味でした。3尾約400円でした。

 

最後の周遊バス

近江町市場を出て、あとは駅まで帰ろうと横断歩道を避けて地下通路を横切り、最後の周遊バスに乗り込みました。(そのはずでした。) ひと駅6分で金沢駅に戻るため右回りの周遊バスに乗ったつもりが、左回りでした。逆回りでも一周40分程度なので、まあいいやと、最後の周遊バスを楽しむことにしました。

 

ところが、最後に面白い場面に出くわしました。香林坊バス停で電動車いすの男性が乗り込んできたのです。ワンマンバスの運転手は手慣れたもので、バスの乗り口の正面の乗客4人に 「体の不自由なお客様が乗りますので、席を譲って下さい。」と、二つの席をさっさと折り畳み、入り口の2段のステップからスロープを引き出して、電動車いすの乗客を乗せ、折り畳んだ席の空間に固定したのです。その乗客の奥さんらしき女性がサポートするだけで、あとの乗客はまわりで見守るだけ、その間数分の手際の良さです。思わず拍手をしたくなりました。

さらに兼六園下の停留所では、電動車いすの男性が降りる際に、ステップから同じようにスロープを引き出し、お客さんを下ろした後、バスの座席をもとに戻して、何もなかったように出発しました。日常的な風景なのでしょう。

 

50年目の同期会

駅前西口に近接するAPAホテルの2階にあるレストラン「彩旬」に集合したのは36人。

その約半数は顔見知りです。2時間の宴会時間では、さすがに全員に挨拶することはできませんでしたが、懐かしい顔と近況を知ることが出来ました。

 

帰宅の列車でトラブル(10/16)

ホテルでスーツケース1個を送り出したので、少し楽になり、チェックアウト後の時間つぶしは西口の「すし食いねえ」。 軽く昼食をすませて、帰路につきました。

 

北陸新幹線つるぎで、敦賀(つるが)に向かいます。切符は、4枚あります。①「金沢⇒新居浜(乗車券)」、②「金沢⇒敦賀(新幹線つるぎ)/敦賀⇒京都(サンダーバード) (特急券)」、③「京都⇒岡山(新幹線のぞみ特急券)」、④「岡山⇒新居浜(特急券)」、②の「新幹線つるぎとサンダーバードの特急券が共通」になっているのが気になっていました。

 

最初の敦賀での乗り換え時間12分(新幹線つるぎ~サンダーバード)、次の京都での乗り換え時間16分(サンダーバード~新幹線のぞみ)。 実際は、敦賀では移動時間だけでギリギリです。

 

問題は敦賀で発生しました。敦賀は将来、在来線特急サンダーバードが新幹線に切り替えられるまでの繋ぎの駅で、在来線1FLと新幹線3FLを2FLの改札経由で乗り継ぐようになっており、携帯電話のアプリで動画解説までしています。(それほど乗り換えが複雑だということでしょう、) 乗り換え時間の割にほとんど余裕がなく、乗客は急いで2階の改札を通ります。

このとき、女房の自動改札で挿入した ①、②の切符が出てこなかったのです。

駅員に相談すると、「後ろに並んだお客様が切符を持ってでたのかもしれませんね。時間が無いので、とりあえず、列車に乗って下さい。

 

次の京都で、駅員に事情を話すと、「乗車券を紛失しているので、あとで料金を支払ってもらいます。」 と書いた印刷物に駅印を押してくれました。更に、「乗り換え時間が少ないので、このメモを車掌に見せて相談してください。」と責任放棄! 京都⇒岡山の新幹線のぞみの車内で車掌の姿を2回見たが、急ぎ足で往復し、声をかけるチャンス無し。 岡山⇒新居浜の特急しおかぜ車内では 「もうすぐ四国の担当者に交代します。そもそも、車内の車掌には途中駅のトラブルに関与できません。

 

結局、新居浜駅に降りて④の特急券だけ渡すと呼び止められて、事情を説明すると困った顔をしていたが、最終的に、13日からの二人分の乗車券・特急券のクレジットカード領収書を持っていたので、それを見せて了解してくれました。めでたし、めでたし!

 

北陸本線、サンダーバードは鬼門です! 新幹線が完成するまでは、似たようなトラブルが出ることでしょう。長野新幹線が1997年に完成し、北陸新幹線に接続して金沢まで延長されたのが2015年。金沢から敦賀までE70系で延長されたのが2024年、ピカピカの新車です。京都までの延長ルートがやっと決まったようですが、もう乗る機会はないでしょう。

 

(ガラガラのE70系車両 車内)

 

瀬戸内・田舎暮らし」《目次》 に戻る

アルゼンチンから砂漠の国へ」《目次》へ