「Auひかり」解約の顛末

2024年8月20日

修正:2024年8月25日

追記:2024年9月10日

 

これまで、インターネット、携帯電話の通信料金の高さ、使い勝手の悪さに敏感になっていました。携帯電話は、iphone から何台か機種変更して、現在のUQ mobile でほぼ満足のいくコストになりました。インターネットは、「Auひかり」で、屋内のWi-Fi体制でPC、Fire TV、Printerを動かし、通信速度も申し分なしと自負していました。ついでに、携帯電話は、自宅ではMobileからWi-Fiに切り替わるので、通信容量も節約できます。

 

7月末のある日、「ひかり通信はプロ仕様で不経済ですよ。新しいモバイル・ルーターに変更すれば毎月2,000円は節約できますよ」 と電話口で、悪魔のささやきが聞こえてきました。

 

暇だったので、つい営業担当者の甘言に乗せられました。ひかりの1Gbpsと比べて、4G LTE仕様の150Mbpsは確実にDownload速度が遅いのはわかっていましたが、送ってきたモバイル・ルーターは 7x7x2cmとコンパクトで、試しに使ってみるとYouTubeも十分なスピードで見ることができます。今はそんな機会はないけれど、屋外でPCを使うには便利だろうと、つい契約してしまいました。

 

 

まずは、固定電話を現状の「ひかり電話」からアナログ回線に変更して、電話とインターネットを切り離し、つぎは「Auひかり」の契約解除です。そして、光ケーブルの撤去工事が必要です。これらの手続きは、全て LinkNext (Wi-Fi・モバイル提供会社) がやってくれるはずでしたが、口頭契約した後は、電話連絡先を教えてくれただけで、面倒な手続きは全部こちら持ち。「契約解除に伴う費用は、30,000円準備しています」 との触れ込みでしたが、「1年後にキャッシュ・バックします」 とトーンダウン、何となく嫌な予感です。

 

NTTの工事業者が 「Auひかり通信」 からNTTのアナログ回線に電話を変更した時点で、NTTからKDDIに連絡が行き、「Auひかり」の契約は解除されていました。この時点で、8日間のクーリングオフ期間は過ぎていました。

 

そして、8月17日の夜、突然新しいモバイル・ルーターのWi-Fi接続が切れました。本体が届いて、まだ3週間目です。この業者に電話連絡できるのは、平日の午後だけです。Wi-Fiが不通になった理由もわからず、インターネットが使えなくなり、万事休すです。

 

Wi-Fiのマニュアルにはトラブル対応について何も書いていません。翌日、初めて携帯電話のテザリングに挑戦してみました。携帯電話をWi-Fi・モバイルとして利用する方法です。案の定、パスワードの取り扱いに苦労しましたが、やっと成功してインターネットに接続できました。要は、「新型モバイル・ルーター」は、これと同じ形式なので、LinkNextと契約する必要などなかったのです。

 

19日(月)の午後、やっとLinkNextと連絡がついたので、Wi-Fiが停止した理由を尋ねると、すでに上限の通信量20GBを使い切ったので、自動的に切断されたとのことです。使用量の制限のない 「ひかり通信」 と比べて、契約の20GBが映画を長時間視聴したわけでもないのにたった3週間で容量オーバーとは、使い物になりません。その場で契約解除を申し入れました。

 

違約金が発生することはわかっていました。「新型モバイル・ルーター」 は返却するつもりでいましたが、強制買い取りとなり、高くつきました。甘かった!

 

<収支>

Auひかり契約解除           

違約金                                         16,500円

            NTTアナログ電話工事       3,300円

            光回線撤去工事                    0円                   小計      19,800円

                        (工事未着工)         31,680円              

 

Auひかり復旧手続き(今後)

            KDDI光回線切り替え           3,300円

            NTTアナログ切断               3,300円              小計      6,600円

                                   

LinkNext契約解除           

            違約金                                3,190円

            モバイル・ルーター買取り    56,100円           小計      59,290円

                                                                            合計      85,690円  損失

 

「Auひかり」 は、ケーブル、Wi-Fiルーターなど、必要機器は残っているので、簡単に復旧できると期待していましたが、一度8月8日に契約解除が完了しているので、新規に申し込みをしないといけないとのことで、郵送で返却しました。結局、今回のドタバタで約85千円の損失でした。

しかも、いつものことですが、電話がなかなか通じず、KDDIの工事業者との調整が必要で、復旧工事はしばらくかかりそうです。

更に、当初 「新型モバイル・ルーター」 採用で、月2,000円程度の節約の予定でしたが、詳細検討すると、「Auひかり」解約で、KDDIのUQ mobileの携帯セット割引が無くなるなどのデメリットがあり、節約額は月460円程度になりました。電話での拙速な判断で、正確な比較検討ができませんでした。

 

電話契約後、すぐにモバイル・ルーターを送ってよこし、クーリングオフの猶予期間8日間で判断できなければ、ルーターを強制買取りさせる。不具合があっても、高いモバイル・ルーターを買わせれば損はしない。詐欺一歩手前のビジネスモデルなのでしょう。

 

ChatGPTで標準的な画面精度の映画を2時間見るときに必要なデータ転送量を調べると、約3.6GBとなっています。Wi-Fiモバイルで上限20GBの今回の設備の場合、月5本も視聴すればほぼ上限値になります。あまりにも早い上限オーバーに苦情を言うと、「上限100GBに変更できますよ」 と悪びれない担当者の態度でした。光通信でデータ上限なし、スピードのストレスなしのこれまでの環境を、気の迷いで捨ててしまった判断ミスでした。

 

更に、ひかり通信が遮断されている今、携帯電話のテザリング機能で自宅のPCを使っていると、思いのほか通信容量が消費されます。インターネットサイトをチェックし、Printerを動かし、メールを送受信し、特に長時間YouTubeを見ていたわけでもないのに、1日の消費量が1.2GBでした。3週間で20GBをオーバーしてしまったのは納得です。

UQ mobile は最低限容量の3GBで契約しているので、あっという間に底をつき、オプションで5GB増量しました。(5,500円) 今更ながら、月8,000円弱で容量を気にせず使い放題できる「ひかり通信」のありがたさに気が付きました。

 

定年退職以来、ストレスのない毎日を送っていましたが、久しぶりに頭に血が昇るストレスを感じたここ数日でした。現在契約手続きを進めている 「Auひかり+Biglobe」では、30,000円のキャッシュ・バックがあるので、ほんの少しの慰めにはなります。

 

 

追記:9月10日

9月9日に無事、「auひかり」の開設工事が完了しました。ところが、インターネットは開通したのに、電話の切り替えが出来ていません。早速今日、直通の「KDDIキャンペーンセンター」に苦情を言うと、NTTのアナログから、また光通信「auひかり」に換えるのは、インターネット開設工事後一週間以内に行う予定とのことで、12日に調整してもらいました。HGW(Home Gate Way:白い弁当箱状の箱)の電話ランプが点灯すれば、自分で電話ケーブルを差し替えるだけで完了です。

 

携帯電話(UQモバイル)の通信容量は、毎月1日に更新されます。今月は臨時で容量を従来の3GBから15GBに増量(使用量1,100円/月アップ)して、インターネット開通9日までの使用量をびくびくしながら、何とか途中の増量オプション(1,100円/GB)を使わずに、携帯テザリングでWi-Fiを利用してPCを使用しました。その結果、やはり、一日当たりの使用量は1.0~1.5GB使っており、「メールやYouTubeを時々使う程度で、あまり使わないなら、月20GBの通信量で十分ですよ。光通信は、プロが使う設備で、個人使用には不向きです。Wi-Fiモバイルに変更すれば毎月2000円節約できますよ。」との誘い文句は、ほとんど詐欺でした。最低でも 45GB は必要でしょう。

 

お気づきの事と思いますが、携帯容量をオプションで追加すると 1,100円/GBと高額で、最初から高容量で契約すると、契約料アップ1,100円/月(12GBアップ)と、面白い計算方式になっています。  結局、ひかり解約から再契約までの、増量オプション5.5GB(5,500円)と、携帯一ヶ月分の増量(3GB⇒15GB) (1,100円)を加えると、約92千円の損失でした。バカでした!

 

 

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