端出場水力発電所
2023年4月6日
3月28日、新居浜マイントピア別子に新しい施設がオープンしました。
旧端出場(はでば)水力発電所が、現代に要求される耐震工事を終え、マイントピア別子の国領川対岸に無料公開されましたので、早速見学しました。
建屋の中には、当時の発電機1台と周波数変換器3台の現物が展示してあり、2階には解説用の約15分間のビデオが準備されています。住友関係者にはおなじみの歴史です。
マイントピアの駐車場から約90段の階段を上がった広場に、対岸へ渡る橋があります。
川を挟んだ対岸がマイントピア別子です。
明治45年当初の発電機(手前)が当時の姿で残っています。
屋外から地下通路で、ペルトン水車の下部を見ることが出来ます。
吉野川水系・銅山川から標高差約600m下まで高圧鉄管が敷設され、水車を回転させて発電しました。上側のノズルから高圧水が噴射され、水車を回したあと、現在見学者の通路になっているトンネルから排水されたのでしょう。ここで発電した電気は、当時世界最長の海底ケーブルで20km北(今治市の東側沖合)の四阪島まで供給されました。
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