高齢者講習
2022年10月10日
次の免許更新で70歳、「高齢者講習」に出かけました。
予約は3ヶ月待ち、結構混んでいます。
今日、一番近い自動車学校に行くと、同じような年恰好の受講者12名、教官が3名です。
受付で運転免許証を預け、受講料6,450円を支払い、待合室で2時間の講習の待機です。
最初の1時間は目の検査、動体視力、夜間視力、視野検査をひとりずつ行います。
結果で免許証発行の可否を決めるものではなく、老人の目の衰えを自覚させるのが目的のようです。
視野は150度あればいいところ、180度あり、優良でした。
動体視力は、時速30㎞相当で0.2と、あまり良好とは言えず、「静止状態なら1.0は見えるはずですから、心配しなくていいですよ」と慰められました。
夜間視力は、30秒間ヘッドライトを見た後、視力が回復するのにどのくらい時間がかかるかをチェックするもので、1分過ぎても回復せず、「夜間の運転は、出来れば控えたほうがいいですよ」とのアドバイスを受け、少しショックでした。
後半の1時間は、3名の教官がそれぞれの車に乗り、ひとりずつの運転技能確認です。
右折、左折、一時停止、30㎞/hの定速走行のほかに、「縁石に乗り上げて急ブレーキを踏み1m以内で停止できるか」というテストもありました。「5」ナンバーのオートマチック車は、軽快な加速は無理で、走りに重さを感じましたが、ぜいたくは言えません。
教官は、20代で運転免許を取った頃のような横柄な態度はなく、終始「老人に接する」やさしい態度でした。少し緊張はしましたが、めでたく「高齢者講習修了証明書」を入手でき、これで年末の運転免許更新手続きが出来ます。
一番緊張したのは、教習所から帰る川沿いの細い道で、教習所に帰ってくる仮免許教習車とのすれ違いでした。ここの教習所の受講者は川沿いのガードレールすれすれに停止し、こちらが土手の道ギリギリを通りぬけるのを待っています。ここで脱輪したら笑いものです。土手沿いの立木の小枝に車を擦りながら切り抜けました。
せっかくの機会なので「オートマチックの車を運転するとき、ブレーキはどちらの足で踏みますか?」と教官に尋ねようかと思っていましたが、質問時間はなく、さっさと時間通りに終了しました。ペダル2個に足2本、論理的には左足が正しいと、30年以上左足でブレーキを踏んでいるので、今さら自動車教習所の教官の意見を聞くこともないのです。「ブレーキ操作は非常にスムーズでした」との、今日の実車講習修了時の教官のコメントで良しとします。
「瀬戸内・田舎暮らし」《目次》に戻る