突然の便秘

2022年8月16日

 

義母の体調不良で、去年は毎年恒例のお盆の里帰りをあきらめた。父の初盆だったが、母からの「お義母さんを大事にしなさい」との一言で決定。しかし、今年は無事お盆に帰省することができた。

 

高速道路が南予に延長されつつあるので、家を出て1時間目に、伊予灘サービスエリアでトイレ休憩、次に西予の「どんぶり館」で昼食をとり、そこから1時間で2年ぶりの故郷到着。正味3時間のドライブであまり苦にはならないが、最後の25分はいつもの半島の狭い道で慎重運転を強いられる。

 

2年前に父が亡くなり、90歳を迎えた母も、足が悪く行動範囲が限られているので、今年が最後の顔見せになるかもしれない。お盆には田舎に集合していた、6人いた父の兄弟も最近相次いで亡くなり、いまだに田舎に帰りたいと連絡をくれる相模原の叔父さんと、田舎に住む叔母さんの二人だけになった。自分の歳を自覚せざるを得ない。

 

田舎に帰ると何もすることがない。テレビを見るのも退屈で、外に出てベタ凪の海を眺めるだけ。以前は釣り道具を持って帰ったが、今年はその気もなし。せめて、お墓参りで帰省の目的を達成するだけ。

 

翌日、近所の先輩の初盆とのことで、昼食時に顔を出した。5年程度先輩だと思うが、まだ死ぬには早い。飲みながら、初盆に集まった田舎の漁師達の話を聞く。ハマチ養殖の話、真珠養殖の話、ほとんど話に加われない。スキューバ・ダイビングの話になり、少し話題に参加。ライセンスも持たず、ボンベを背負って海の底で貝を拾い集め、気が付いたら海の中で迷子になっていたなど、乱暴な話だ。これまでサメが湾内に生息して、泳ぐことが出来なかったはずだが、最近は近場にはいないようだ。

 

いまだにコロナを怖がって、食事は仕出し弁当を注文して、ビールだけで田舎トーク。さすがに共通の話題が少なく、途中退席した。

 

こんな、普段の規則的な生活から脱線したような状態を続けていたら、右わき腹がシクシクと痛み出した。夕食後、ふとんで横になっていると、痛みが強くなってきた。2週間前にクエン酸ジュース(粉末のクエン酸と重曹を同じ量混ぜたもの)を飲んで腹痛をおこし、病院で診察を受けたときと同じ痛み。その時は、大腸の中にガスが充満していた。

 

今回は、痛み止めを準備していたので、バファリンを1錠飲んでみたら、なんとか痛みが引いた。しかし、3時間ほどしたらまた痛くなり目が覚めた。今度は、昔、頸椎の椎間板ヘルニアの痛み止めで処方されたリリカを飲んでみたが効き目無し。しばらくしてもう一度バファリンを飲んだら、吐き気がしてきた。しかし、食べたものは既に胃を通過しているらしく、なにも出てこない。

母親が、亡くなった父に飲ませていたという胃薬をくれたが、これもほとんど効果なし。結局、ほとんど眠ることもできず痛みに耐えていたら夜が明けた。

 

朝食を食べてから出発する予定だったが、食欲もなく、BSの朝ドラを見て少し体調を整えて、新居浜目指して出発。腹痛が治らず、脂汗を流しながらの3時間のドライブはさすがに堪えた。

 

おかげで高速道路もあまりスピードを出せず、横を追い越していった車が、スピード違反でパトカーに捕まった車を横目で見ながら帰宅した。

 

すぐ病院に電話したら、いつもの掛かり付けの病院は、15日は盆休み。総合病院が開いていたので受診した。レントゲン検査の結果、単なる便秘とのこと。下剤だけ処方されたので、鎮痛剤も追加してもらった。

 

下痢はしておらず、食事は腹の中に溜りっぱなしのはずだが、体重を測ると2㎏も減っていた。食欲がなく、2食抜いたせいだろう。診察で安心したのか、少しガスが抜けたせいか、腹痛は収まった。おかげで、昨夜はぐっすり眠ることが出来た。しかし、下剤の働きが緩慢で、診察から24時間、便秘は全く解消していない。

 

大腸は何日分の食事を蓄えることが出来るのだろう?

初めての経験なので、少し興味はあるが、廃棄物はさっさと出て行ってもらいたい。

 

 

(経過観察)  8月18日、4日目の朝

 

処方された下剤はマグミット錠(酸化マグネシウム)7日分、下剤の効果があらわれたら中止していいとのこと。幸い、通院後腹痛はないので、鎮痛剤は使っていない。

 

毎食後1錠で、最初の5錠までは全く反応なし。その反応の鈍さに、イチジクかん腸を買いに行こうかと思った。

 

しかし、6錠目で硬いウンチが7㎝やっと出た。7錠目でもう一度硬いウンチ8㎝と2回目に5㎝x2本。8錠目でやっと少し柔らかくなった。そして、9錠目、食後車を運転している時から催してきた。帰宅してトイレに駆け込むと、これまで貯めていたものが、一気に出てきた。

 

反応が穏やかだったので、腹痛などの副作用は全くなし。これで、服用中止。

記憶では、初めての便秘で、「たかが便秘と侮れない」と実感。

 

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