10年余り前、サウジアラビアに赴任する機中で、同僚と話していた。
彼は、すでに高血圧で、毎日薬を飲むのが面倒だとこぼしていた。
それから1年、血圧が160mmHgを超えた。
海外赴任中は、年に一度人間ドックを受けなければならないので、それで判明した。
現地の気候のせいか、ストレスが原因か、それとも年齢(56歳)か?
赴任仲間の素人療法で、一日に2Lの水を飲むといいと言うので実践してみると、これは大変だ。そんなに水を飲めるものではない。
結局あきらめて、帰国時、初めて住友別子病院を訪れた。
アムロジン5mgを処方され、以来、10年余り毎日飲み続けている。
住友別子病院は、新居浜で一番の大病院のため、薬の処方箋をもらうためだけに2時間待ちは当たり前で、診察時間は数分だけ。
「調子はどうですか? 血圧図りますね。 では処方箋を書いておきます。」
3ヶ月に一度の帰国の時に診察を受けるので、通常は1ヶ月分のところ、3ヶ月分の薬をもらう。しかし、薬をもらうだけのために待合室で2時間は無駄なので、早々に、近所の小さな病院に変更した。
診療時間30分、問診、触診、聴診、もちろん血圧を測定し、処方される薬はアムロジピン。ジェネリックだが、全く問題ない。しっかり定期検診を受けている感じがする。
以来10年余りたったが、最近また少し血圧が高くなってきた。下の値が95mmHg。
先日の診察で、新たに薬剤追加を打診された。そして、帰国してからも3か月毎の診断で大目に見てもらっていたが、2ヶ月毎に短縮、更に毎日の血圧を記録するように指示された。追加した薬は、カンデサルタン8mgのタブレット半分。
一般に、降圧剤は2種類あり、血管内の血流の圧力損失を小さくするには、菅のサイズを大きくするか、血液の流量を少なくするのが効果がある。
末梢の血管を拡張するか、利尿剤で血中の水分を少なくする方法がある。
ただ、利尿剤は、血液がドロドロになり、血栓のリスクがあると聞く。確認すると、追加した薬剤も、末梢血管拡張剤だと言うので安心した。
毎朝一回の服用は、習慣にしているので問題はないが、年齢を感じる年頃になった。
目標 140/85mmHg 以下。
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