最近、昼寝を覚えた。
暑くなってきたが、2階の窓を開け放して、自然の風の中で大の字に寝ていると、子供の頃の自由を思い出した。
定年退職して1年半になるが、いまだに毎日、何やかやと忙しい。
サラリーマンの習い性、何もしないのがはばかられる気持ちが抜けない。
女房殿は、昼過ぎに必ず、居間のソファーでテレビをつけたまま昼寝をする。
私がいると、昼寝の邪魔だと追い出される。
そこで、2階に退散して、自分も昼寝をしてみた。
ぐっすり寝込んで、2時間以上たって目が覚めた。
大の字の体が動かない。別に起き上がる必要もない至福の時。
何もしない自由。
海外旅行も、レジャーも必要ない。
昼下がりの昼寝で十分だ。
目が覚めたので、山本夏彦さんのエッセイ集「日常茶飯事」でも読むか。
夕方になったら、ビールでも飲もう。
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