2月17日(日)
 
テレビの無い生活は時間が長い。
せめてYouTubeで日本の映像を見ようとするが、Wi-Fiのスピードが遅く、イライラがつのるだけ。
せいぜいインターネットと、iPod の音楽で時間をつぶしている。
 
今回、湊かなえの「少女」を持ってきた。
以前、「告白」を読んだ時に、書評で「少女」がいいと書いているのを読んだことがある。
 
女子高校に通うふたりの学生が、転校してきた少女に声をかけるところからストーリーが始まる。
小学校からいいしょの二人は、最近しっくりいっていない。
 
夏休みにそれぞれ別々の行動を取り、ボランティアで、老人ホームと小児病棟に通い詰めることになる。
それぞれの場所で関わる人たちが、ストーリーの中で、巧妙に絡み合い、最後には、ジブソーパズルのように完全につながる。そして、転校生の最後の行動で物語が終わる。
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湊かなえのストーリーは複雑だ。
途中で、ストーリーの骨格が見えたと思ったが、最後はどんでん返しで裏切られる。面白い!
 
「告白」の映画は面白かったが、前期の連続ドラマ「高校入試」の視聴率は散々だった。
言葉だけで進む物語は、テレビ向きでないのかも知れない。
しかし、今期のドラマ「夜行観覧車」は好調だ。たぶん、終盤でどんでんがえしを見せてくれるだろう。
 
「少女」は、本で読むのはいいが、映像化は難しいかも知れない。
絡み合う人間関係が、テレビで顔が出るとネタバレになってしまう可能性がある。
しかし、それでも観てみたい。
 
おかげで、半日時間をつぶすことができた。
 

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