11月3日(木)
日本は文化の日、サウジはハジ休暇の始まりで、今日から会社は9連休。
今頃は、日本に帰る途中、シンガポールで羽根を伸ばしているはずだったが、事情があり一時帰国をキャンセルし、紅海で釣り三昧の計画を立てていた。
今日も、いつもの北のフェンス沿いの釣り場で釣れないので、8時半ごろ、干潮で足首程度の深さになったビーチの沖の岩礁に沿って釣り場を探していたら、中海をボートでやってきたおっさんに呼び止められたので、何か手伝いでも必要かと近寄ると、釣りは禁止されたので帰るようにとのこと。
二年ほど前にも似たようなことがあったので、「そんなことは聞いていない。ここで5年も釣りをやっているが、何が問題だ。」と聞くと、「文句があるなら上司に言ってくれ。」と、ボートで桟橋まで運んでくれた。
桟橋には、スーパーバイザーが控えており、セキュリティーのメンバーが数人、双眼鏡で沖を見ながら、岩礁で釣っているメンバーに連絡を取ろうとしているが、沖に携帯電話を持っていくひとはいない。
スーパーバイザー(セキュリティーの監督者)が言うには、会社の指示ではなく、突然、コーストガード(沿岸警備隊)から指示があったという。「コミュニティーの中でも、許可なく岩礁の外で釣りをしてはいけない。釣りをしているのを見たら捕まえる。」とのこと。
どうも、政府が変わったら、新しいルールができるらしい。
数少ない楽しみの一つが奪われたら、ますます暮らしにくくなる。
それにしても、連休の初日に、絶妙のタイミングで命令が出たものだ。
セキュリティーに知人がいるので、交渉を頼もうと思うが、この連休中は、日本人以外は会社に出勤していないので、当分あきらめざるを得ないだろう。
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