11月15日(月)
ハジ休暇が始まった。会社は6連休。世界中からイスラム教信者がジェッダに降り立ち、メッカに向かう。トラブルを避けるためにも、この時期は、コミュニティーでおとなしくしている方がいい。
この機会を利用して、海の調査。中海のまわり、北側半周は足を踏み入れたことがなかったので、いつもの釣り堀に、北側からアプローチしてみることにした。
早く目が覚めたので、5時半に桟橋に向かった。フロートの上にひとり乗っていたので、こんな朝早くから来ているモノ好きは日本人に違いないと、「おはようございます。」と挨拶したら、「グッドモーニング」と返事が返ってきた。フィリピーノだった。
正面のオリオン座が薄く消えて行き、水平線が見えてきたころ、もうそろそろヒットしてもと期待したが、30分余りで全く反応なし。
予定通り、桟橋から北の端のフェンスに向かって水際を歩く。途中でタコを見つけたので、早速いただき。フェンスまで7分。そこから沖に向かう。砂浜で歩きやすいが、少し深い。腹まで水につかりながら7分。そこから南に向かって中海の縁を歩く。
南側の浅瀬と違って、ごつごつした岩が少なく、歩きやすい。しかし、全く目印がないので、沖の深みか中海の深みに入り込むのではと心配しながら歩いたが、問題なく16分で釣り堀に到着。結局、桟橋から半周30分かかった。一周するのにちょうど1時間かかることになる。
30分程度、メタルジグ、バイブレーション、ホッパーと試したが、全く反応なし。初めてこの釣り堀に来て以来、3連勝を続けていたが、ついにギブアップ。
時間は、干潮潮止まりの8時近くになっていたが、帰る前にモンスターポイントでちょっと試してみようと、外海に向かった。しかし、冬の海は干潮でも潮位が高い。目印の烏帽子岩が水に隠れて、ポイントの位置が分からない。しかたなく、いい加減な位置でキャスティング開始。
最近、バイブレーションの成績が良くない。8時20分になり、そろそろ3時間、潮どまりだし、疲れてきたので、やめようと思っていたら、ついにヒット!
ちらっと時計を見たら8時22分。戦闘開始。最初は軽く、小さいコガネアジでも掛かったかなと思ったら、突然、竿が大きくしなり、ルアーが逆転を始めた。少しずつドラグを絞るが、巻いても巻いてもラインが出て行く。
途中で、リールが空回りするので、根掛かりしたのかと巻き上げを休むと、勢いよくリールが逆転してラインが出て行く。まだ大物が掛かっている。
こんな長いファイトは初めてなので、途中で嫌になってきた。周りには誰もいないので、「早く上がってちょうだい。」と叫んでみるが、一向に姿を見せない。それでも、逆転させながら巻き上げて、ようやく白い腹が見えてきた。
大きい! GTです!!
ようやく玉網に回収して時計を見ると、8時31分。上げるのに9分かかった。
しかし、少し擦れ傷のある10号のフロロリーダーと5号のPEラインは問題なく仕事をしてくれた。ルアーは、今回もメタルジグ。補助フック(釣針)がしっかり口に掛かっており、無事回収することが出来た。
サイズは、玉網のサイズからみて、60cmはオーバーしているが、念願の70cmを超えているかどうか。玉網に入れたまま陸に上がり、名前は知らないが、顔なじみのシュノーケリングダイバーに記念写真を撮ってもらった。

後で確認したところ、73cm、4.6kg。これまでの最高記録。
カスミアジ 69cmx3.5kg、サワラ 84cmx3.7kgがこれまでの記録だったが、やっと更新。冬の海は時々大物に当たる。
(今年の通算ルアー釣果)
アジ系 29枚
サバ系 26本
イカ 8ハイ
その他 6匹
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