7月23日(金)
宇和島は、和霊大祭の日。漁師の祭りなので、近隣の漁師が大漁旗を掲げ、宇和島港に集まっているころだろう。学校が夏休みに入り、通信簿をもらい、その足で帰宅すると船に乗り、宇和島を目指す。小学校時代の夏休みの風景だ。
漁師の後を継ぐのがいやでサラリーマンになったのに、何故か今、サウジアラビアで釣りをしている。海が好きな気持ちだけは変わらない。
先週は、全くかすりもしなかったので、釣り日記も更新のしようがなかった。昨日も全く当たりなし。夏も本格的になり、水温が上がっているので、魚も避暑に出かけたのかもしれない。
しかし、単調な当地の生活で、何かハプニングを期待できるのは釣りだけ。今日も4時半に起きて、朝食を取り、ゆっくり準備する。釣れる気がしなので、あわてて出かける気にもならない。冷蔵庫から出したオレンジとグレープを丸ごと一個ずつ絞り、冷たい新鮮なミックスジュースを一杯。コーヒーとトースト。卵焼きは、日本から送ってもらった特選丸大豆醤油を使いだしてから味が良くなった。
この時間帯は、NHKの有働さんの番組をやっているので、顔を見ているだけで気持ちが和む。
(海岸には、ヤシの実が落ちています)

5時半に家を出て、海岸で釣りの準備をして、キャスティングの第一投が6時ごろ。ちょうど背中に朝日が顔を出した。今日はまだ誰も来ていない。寂しく一人で釣り開始。風も穏やかで波も小さく、あまり釣れる気がしない。
最初は、ラパラの15cmの大型ミノーを使ってみる。小物は必要ない。大型の魚だけ食ってくれ!とほぼやけっぱちの気分。あまり遊んでも、釣れないものは仕方がない。15分であきらめて、次は8cmの黄色いザブラバイブ。やはり反応なし。
30分くらいして、南の岩場に4人出てきた。いつもの岩場を離れて、たまにはエクササイズと、岩礁の突端に沿って北側に向かう。足元に孵化して間もない3~4cmの小さなスズメダイが群れを作っている。足で踏み潰しそうなほど多いが、玉網をかぶせると、逃げ足速く散っている。しかし、なかにはどんくさい者がいる。一匹網の中に残っていた。餌釣りに使ってやろうかと思ったが、面倒なので逃がしてやった。
全く知らない岩場で、こんどは9cmのレンジバイブに変更。新品の紫のホログラムにしてからまだ一度もヒットしていない。しかし、2か所目の岩場で、7時8分、久しぶりの軽い当たり。フックに乗らなかったが、かすかな期待が持てる。そして、7時35分、やっと小さなコガネアジをHit!
(28cmのちいさなコガネアジ)

これでは自分ひとりの一食分。お客を呼べるようなサイズではない。結局、8時まで粘ってギブアップ。この時間帯から、シュノーケリングを楽しもうとする人が少しずつ増えてくる。釣り人は退参! 8時すぎると、急激に暑くなってくる。
今年の釣果
アジ系 10枚
サバ系 7本
イカ 7ハイ
その他 2
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