5月13日(木)
世の中、便利になったものだ。
YouTubeの動画で、何でも疑似体験できる。
最近、ジギングを見ていたら、やってみたくなった。
もっぱら船釣りで、短い竿をしゃくりあげながら、ヒットした途端、竿が大きくしなり、ハマチ、カンパチ、GTなど、10~20kgの大物をあげている。波止場や磯の岩の上からのショアジギングも紹介されている。これなら、岩礁ででもできる。
幸い、メタルジグが一個残っていた。今回新調した竿は、ルアーの重量42g~112gの大物用で、いつも使っているレンジバイブ28gでは物足りない。
べた凪で、水温も高く、夏本番になった。
またウミガメとイルカが出ている。イルカは10頭以上の群れ、フィンの数が数えきれない。こんな日は釣れない。
6時15分が満潮。潮止まりでコンディションは良くないが、早速ショアジギングに挑戦。
60gのメタルジグはさすがによく飛ぶ。80m先の沖合まで飛んで行った。10m余り沈めて、底に着かないうちにジギング開始。
左手で竿を上下にあおりながら、右手でリールを巻く。
YouTubeの動画で見た動作を真似てやってみるが、これは疲れる。
一度、コガネアジが足元までジグを追ってきたが、ヒットしない。
30分くらいした時、急に竿が軽くなった。巻き上げると、メタルジグがない。
ジグを取り付けたリーダーと金具だけが戻ってきた。
さては、メタルジグの取り付け金具が壊れて外れたのか。
日本に帰ったら、船釣りでまた挑戦してみよう。
しかし、しんどい釣りだ。
いつものバイブレーションを付けて、タダ引き。やはりこれが楽でいい。
7時過ぎ、日本人メンバーは帰ってしまい、フィリピーノが3人やってきた。かれらは餌釣りだ。竿先に浮きが見える。
7時17分、巻き上げて、ルアーが足元まで戻ってきたところにヒットした。40cm前後のコガネアジ、しかし、フッキングできず、すぐに外れた。ルアーを魚の鼻先に持って行ってみたが、一度逃げた魚は見向きもしない。残念、久しぶりのアジの刺身に逃げられた。
しかし、7時30分、また10m程度の近くまで戻ってきたルアーにヒット。大したファイトをすることもなく、白い腹が見えてきた。結構大きなコガネアジ、50cmの玉網と同じくらいのサイズだ。今回は、玉網を背中からうまく外して捕獲成功。佐々木小次郎が刀を抜く要領だ。
玉網の目が細かいので、魚の口から外れたルアーのフックが絡まって取れない。15分くらい悪戦苦闘してギブアップ。別のルアーで少しキャスティングしてみたが、今日は8時で切り上げ。

(50cm、1.5kgのコガネアジとタコ)
陸に向かって歩いていると、足元にタコがいた。
岩場のタコは獲るのは難しいが、砂の上なら簡単に取れる。
しかし、タモですくおうとしたら逃げられた。しかし、すぐ目の前にいたので、上から網をかぶせたら、砂が巻きあがって見えなくなった。網の中を探ると入っていない。
逃げられたと思ったら、すぐ横で大きく手を広げて座っている。
馬鹿なタコだ。今度は慎重に、上から玉網をかぶせて捕獲。
今まで数回タコを料理したが、いつも硬くて、うまくなかった。
今回は、インターネットのレシピを十分に読んでから料理にかかった。
塩をたっぷりかけてもみ洗いしてぬめりを取り、沸騰した湯に塩と酢を入れて5分間下茹でしてみた。さて、刺身と、酢物、味はどうなることだろう。
つい先日、食堂でMさんが、「最近、タコは獲れないの?」と言っていたばかりなので、明日の晩はDさんの歓迎会にMさんも呼んで、アジとタコの刺身パーティーだ。
(試食:タコの刺身と酢のもの)
(今年のルアー釣果)
アジ 5枚
イカ 7ハイ
カツオ 2本
タイ(外道)2枚
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