11月13日(金)
いよいよ来週は一時帰国。もう少しの辛抱だ。
日の出は6時33分。あまり無理をせず、6時過ぎに海に入った。最低気温は24℃、涼しい。いつものメンバー5人はすでに岩礁にスタンバイしている。O名人とAさんはいつもの北の岩礁。K君、Mさん、Y君の3人は、いつもの南の岩礁ではなく、北の岩礁に来ている。さては先週O名人が64cmのカスミアジを上げたので、それを狙って来たのか。結局、自分が一番南の端に陣取ることになった。
今日の海は穏やかで、数百メートル沖合にイルカが来ている。大きな群れではなく、4~5頭がゆっくり泳いでいる。時々、群れを離れた1頭が、猛烈な勢いで小魚を追って泳いでいく。
6時20分に第一投。時々ラパラのミノーに2枚のブルーフィン(カスミアジ)が追いかけてくるがヒットしない。何か違和感があるのだろう。120mmの大型ミノーの口元に透明ではあるが45mmのスタビライザーが付いている。これで深く沈む構造になっているが、ちょっと小魚の偽物としては異様な形をしている。結局いつもと同じ7時半まで粘ったが当たりがなく、北の方に移動してみた。
すると、更に北側に移動していたK君が約60cmのカスミアジをすでに釣りあげていた。いい形をしている。カスミアジは、いつも釣っているコガネアジよりは一回り大きい。体の黒い点々はすこし醜いが、顔つきはGTのように精かんで、水中にいるときは背びれと腹びれが青いのでスマートで美しい。
その前にY君も大物をヒットし、大きすぎて釣り道具がかなわず、リールをこわされ、結局切られたとのこと。2.5号のPEでは大物カスミアジにはかなわないようだ。壊れたリールを見せてもらったら、大物を狙うには無謀な華奢なものを使っている。ほとんど巻き上げることができなかったそうだ。これでも40cmクラスのコガネアジには活躍している。
もう日もすっかり高くなったので、釣れる時間帯は終わったかと思っていたらちょうど8時頃O名人にヒット。竿を大きくしならせてファイトしている。しばらく見物していたら、円形に撓んでいた竿が急に真っ直ぐにはじけた。ばれた。帰りに聞くと、口元で噛み切られたようだ。好きなルアーを持っていかれたとのこと。
今年の初めから、K君達を真似てバイブレーションに転向したが、それまではミノーばかり使っていた。去年の11月に釣り上げた69cmのカスミアジもミノーだったと思う。O名人からRange VIB100、Salt VIB90がいいと聞いた。今使っているザブラバイブ80はコガネアジにはいいが、大物狙いには少し形が小さい。来週帰国したらまた釣り具店で探してみよう。
今年の夏場はコガネアジがよく釣れたが、秋になり、イソマグロの数が増えた。しかし、11月になりさっぱり釣れない。潮が変わったようだ。ただ、今日の他のメンバーの釣果を見るとカスミアジの季節になったようだ。大物狙いができる。
今日は休みなので、エギングも試して、9時過ぎまで遊んだ。毎週末が子供の頃の夏休みのようだ。エンターテインメントはないが、海の自然には恵まれている。かといって、いつまでも居たいところではないが…
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