11月6日(金)

 

早朝、いつものように南端のコテージに入ろうとしたら、入口に布でカーテンを張ってある。誰かが、ここでキャンプをしているようだ。娯楽のない場所なので、色々な工夫をしている。以前は、コテージの横にテントを張っていた人もいる。前回はこの場所をフィリピーナに先を越されたが、今回は男性一人が表の砂浜で眠っていた。離島のキャンプよりはいいかもしれない。

 

仕方なく、2番目のコテージで準備。昨日の朝、泳ぎ疲れたせいか、今日は8時間熟睡してきた。昨日の失敗を繰り返さないように、少し明るくなってから出発した。すでに、南の岩場にK君のチームを含む5人、北側にO名人とAさんが出ている。中海まで歩き、その縁を伝って沖に出る。道のりは少し遠回りになるが、位置が確認しやすいので、確実にいつもの岩礁にたどり着くことが出来た。

 

水面は鏡のように、さざ波ひとつないが、全体的にうねりがあり、岩礁で砕ける白波の潮騒の音が大きい。潮に動きがあるから今日は釣れるかなと期待したが、今日もダメ。6時35分ごろに、北の岩場でO名人が竿を大きくしならせて大物とファイトしているのを見ただけで、あとは南のメンバーも釣果はなかったようだ。

 

会議があるので、7時15分に一足先に引き上げた。帰る途中、コテージの前の遠浅で、ひざまでの深さのところを歩いていると、50m程度北側に、ヒレが2枚見える。マダラトビエイが散歩(?)をしている。2枚のヒレの幅は1m程度はありそうだ。ゆっくり3角形のヒレを水面に出しながら泳いでいる。

 

 

中海に平行に南の方に泳いでいるので、エイの進む方向に先回りして、タモを構えて待ち伏せした。しかし、5m程度まで近づいたところで気がついたようで、直角に方向を変えて逃げ出した。こちらも浅瀬を走りながら追いかけたがかなわない。バタフライのようにヒレでバシャバシャと音を立てながら、中海の深みに逃げて行った。

 

しかし、実際には、50cm程度のタモではすくい上げることはできないし、尾の毒針を考えると、本気で捕まえない方が無難だ。
 
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