10月23日(金)
今日は少し早く海に出てみた。5時半、まだ真っ暗な海辺の、南の端のコテージに人が集まっている。仕方なく、2番目のコテージで準備して出て行った。南の端のコテージの横を通り過ぎる時、中の様子をうかがうと、10人くらいのフィリピーナらしい女性が集まり、うち二人は海辺の砂浜で寝ている。TシャツにGパン姿の女性はめったに見ることができない。黒いアバヤをかぶっている人は一人もいない。会社の従業員の奥さん達かもしれないが、彼女たちも、日中のアバヤ姿に息苦しさを感じて、誰もいない早朝に井戸端会議でストレスを発散しているのかも知れない。
5時45分の砂浜はさすがに暗く、まだ足もとも十分に見えない。しかし、なれた遠浅の海には危険はないのが分かっているので、ゆっくりと沖の岩礁に向かう。6時に岩礁に到着して第一投。薄暗い海に目が慣れると、今日は一番乗りだった。しかし、5分ほどしたら、AさんとO名人のグループ3人がやってきた。先週、南の岩礁の混雑に嫌気がさしたか、釣れなかったせいか、今日はすぐ北側の岩礁にやってきて足場を確保した。さらに5分後、いつもの南の岩礁に、K君のチーム3人がやってきた。もうひとり、北の更に離れた場所で単独行動している人がおり、今日は早々と8人が釣り始めた。
べた凪で、潮の動きが少なくて濁りがないせいか、透明度がよく海中がよく見える。こんな日は、プランクトンの動きが悪いのか釣れない。結局7時過ぎまで全く当たりがなかった。K君と、M君が南の漁場から北に移動してきたので、ビクの中を見せてもらうと、1枚ずつコガネアジを釣っている。M君のコガネアジは珍しく、全身が金色に輝いている。普通のコガネアジは、英語でYellow Spotted Trevallyと言うように、黄色い斑点に覆われているがが、鱗が光って白っぽく見える。しかし、このアジは、斑点の周りの体も黄色に染まっており、うろこの光で全身が金色に見える。まさに黄金のコガネアジだ。さばいて刺身にするには惜しい。
7時過ぎて中海に移り、しばらく場所を変えながらエギでアオリイカを狙ったが全く当たりはなく、今日は8時半で撤収。きのうとはえらい違いだ。K君たちによれば、先週も、昨日も、夕方がよく釣れたらしい。しかし、午後は風が強く、波のある岩礁で夕陽を正面にして釣るのはあまり気が進まない。
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