9月20日(日)

 

イスラム教信者の義務『六信五行』のうち、『断食』は五行のひとつで、ラマダンの一ヶ月はモスリム(イスラム教信者)にとって神聖な月である。その断食月が終わると、イード休暇(EID Holiday)が4日間ある。今日はそのイード休暇の初日で、木金の休みと合わせて会社は6連休となる。モスリムにとっては、このイード休暇は正月休みのようなものだ。

 

部外者の仏教徒は、今朝も暗いうちから海に行く。
いつもより早く5時40分に海に入ると、まだ足もとが暗い。沖合まで歩いて10分あまりかかるので、そのうち足もとがよく見えるようになる。もう少しで岩礁の突端に到着するころ、突端あたりに大きなヒレが見える。ゆっくり近寄っていくと逃げる気配もない。まさかサメではないだろうと恐る恐る近寄ってみると、水面に出たヒレに青い斑点が見える。

 

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(以前つかまえたエイの子供)

 

やっと近くで姿を見ると、青点エイ(Blue-Spotted-Ray)だ。しかし、見たこともないくらい大きい。マンタでもあるまいし、畳半畳くらいある。それが、岩礁の浅瀬の上で片側のヒレを水面に出しながら遊んでいる。いつも見るのはせいぜい直径30cmくらいの丸い形をしているが、今日のサイズではエイらしい四角な形をしている。手持ちのタモを頭からかけて捕まえようとしたが、直径50cm程度のタモではどうしようもない。嫌がったエイは、バタフライのようにバシャ・バシャと水音を立てながら沖に逃げて行った。

 

エイと遊んでいるうちに、また方向を見失い、いつもの岩場が見つからない。あきらめて慣れない岩場から第一投が6時2分。せっかく早く出たのに、また時間を無駄にした。その一投めで早速ヒット。しかし、すぐ外れた。昨日までの新しいルアーの掛りの悪さを解消しようと、昨夜フックの針先を砥いできたが効果がなかった。

 

しかし、それから5分もしないうちにまたヒット。逃げ足は速いが、軽い。これはヒラアジではないなと思っていたら、上がってきたのは小さな磯マグロ。30cm足らずだ。

 

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(磯マグロというより、サバのサイズ。28cm)

 

6時を過ぎているのに、今日は誰も出てこない。釣り師達は金曜日だけを釣りの日にしているのだろうか。背中からアザーンの声がうるさい。通常は、夜明けの1時間程度前に、お祈りの時間を告げるアザーンが10分程度流れるだけだが、今日は5時40分ごろから延々と続いている。言葉はわからないが、最初は謡い、そのうち説教に変わったようだ。今日はラマダン明けの特別な日なので、特別な放送をしているのだろう。

 

6時28分に今日3回目のヒット。しかしこれも外れた。
ヒラアジならがっちり食いつくが、小さな磯マグロがちょっとルアーを探って、浅く掛っただけですぐ外れるのかも知れない。6月頃の大きなコガネアジはどこに行ってしまったのだろうか。

 

今日は、また朝の会議があるので7時半で撤収。

 

本日の釣果:外道のみ。まだアジの通算枚数は28のまま変化なし。
磯マグロは背開きにして塩を振り、冷蔵庫に寝かしたあと、会社から帰って塩焼きにしたが、生臭くであまり美味くなかった。焼き方が悪かったのかも知れない。
 
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