8月7日(金)
9時現在32℃、今日の予報は最高気温40℃、8月に入って少し気温が上がったような気がする。今日は、いつもより5分遅れで海に入った。5時35分、まだ日の出には時間があり、薄暗いが、同じタイミングで南の浜から海に入ってくる4人の人影が見える。一番乗りかと思ったが、すでに沖の岩礁の北側でO名人が釣っていた。
海の正面に沈んでいく満月が見える。大潮の満潮にもかかわらず、夏場は潮位が低い。いつもの岩礁の潮位は膝より低い。干満の差も20cmしかないので、あまり気にする必要もない。浅い岩礁を洗う潮騒の音がするが、夏の海は穏やかで波が少ない。自分の北約50mにO名人、南約100mにK君、そして、K君のチームのメンバーが各自、約50mずつ離れて自分の好きな岩場を確保している。ルアーを投げるときの竿の振り方に各人癖があるので、O名人とK君はすぐわかる。今日は、6人が朝一番の岩礁釣りだ。
昨日は坊主だったので、今日はルアーの順番を変えてみた。6時の夜明けまでは、暗い海の中でも目立つ黄色いバイブレーションにした。値段の割には、まだ実績がないのであまり使っていない。6時からは大物狙いの潜水ミノー。白い本体に赤い頭は、これも4m位の深さでも海面からよく見える。そして6時半からは、唯一実績のあるラパラのバイブレーション。金色の鯉のような色は、海の中では単なる黒い塊にしか見えないので、魚からも見えにくいだろう。明るくなってからでないと使えない。
5時45分に第一投。時々、足もとまでアジが追ってくる。足もとの岩礁でくるりと向きを変えて沖に戻るとき、アジの白い体全体が薄明かりの中で光ると、ドキッとする。しかし、ルアーを追ってきてもヒットしないことが多いのは、何か見破られている感じがある。
5時58分、ちょうど夜明けの時間、巻き上げてすぐ近くまでルアーが戻ってきたところに、いきなりヒットした。近場でヒットするのは小物が多い。案の定、30cm級の小さなアジで、ごぼう抜きにして水面より上に釣り上げて、それから岩場の穴に差し込んでいたタモを取りに行き、楽々確保した。小さくてもないよりはマシ、それより、初めて黄色いバイブレーションで釣果を上げたことの方が意義が大きい。
6時からの30分は、潜水型大型ミノーで、大物を期待したが空振り。平アジは、サイズに応じた獲物を狙うので、小さいルアーには小さいアジしかかからない。GTを期待して、実績のないこのルアーを時々使ってみる。
ルアーを金色のバイブレーションに交換して5分、6時35分に少し沖でヒットした。結構引きが強い。楽しみながらファイトして引き上げたら、40cm程度のコガネアジで引きの割には小さかった。

(33cm、40cmx0.9kg コガネアジ、背中にウツボの噛んだ跡が残っている。)
7時になったら、南側のメンバーが帰り始め、ダイバーも南のフェンス沿いにやってきた。釣っている岩礁のすぐ下の海底を横切っていくので、我々には迷惑だが、このサンゴ礁の海を占有することはできないので、目の前に来たら、釣りを一時中断する。深くルアーを沈めて、ダイバーを釣り上げたら大変だ。
7時15分ごろに、水中から上がってくるダイバーの呼吸の泡がすぐ近くに来たので、釣りを一時中断するかと、ふと足元を見ると、またウツボが出ている。大きい方のコガネアジの背中に食いついている。釣りざおの根元で撃退したが、まるで海のハイエナだ。ビクの中で死んだ魚に網の上から食いついてくる。紫色に近い濃い色のウツボで、先週と同じやつだろう。いつも釣っている岩場の穴の中をねぐらにしているようだ。
もう一度出てくるのを待って、ルアーでひっかけてウツボを釣果に加えることも頭をよぎったが、穴の中のウツボの引きの強さはかつて経験済みなので、ルアーを取られるリスクを冒すわけにはいかない。第一、間違って噛みつかれたら馬鹿らしい。ウツボは煮たら美味いが、料理の手間を考えるとおっくうだ。足もとを気にしながら釣りを続けるもの面倒なので、今日はこれで終了。
刺身、あらの煮つけ、ヅケ、塩焼き、これで4食分のおかずを確保。面倒だが、休日の時間つぶしにはちょうどいい。
(本日までヒラアジの通算釣果 25枚)
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