6月25日(木)朝 霧少々
このところ、日中は39℃程度の気温が続いているが、湿度が低いので、日陰では吹く風がさわやかに感じる。早朝の温度は27℃、少し湿度が高いが、日が昇るまでは外にいても全く問題ない。
いつものように5時40分ごろ浜辺の南端のコテージで準備を整えて海に入る。既に沖の岩礁では3人が釣っており、内海のそばにはパンツ一枚の男二人がいる。その肥満体形から、すぐにサウジ人とわかる。浅瀬を歩きながらそばを通りかかって挨拶した。「釣りとタイビングか」と聞くので、「釣りだけだよ。」と答えて通り過ぎる。ウェットスーツのフル装備なので、潜ってもおかしくない。
10分かけて、やっといつもの岩礁に到着。目印はないが、歩くコースがほぼ一定なので、一発で予定の場所にたどり着いた。釣り始めて15分、6時5分に一回目がヒットした。ルアーを巻き上げていると、すぐ近くまで来て、海の中にルアーの白い影が見えたと思ったら、それに大きな白い塊が飛びついてきた。すぐ近くなので、あまり巻き上げることもなく、簡単にタモですくい上げた。先週と同じくらいの小さいコガネアジだが、今日もあまりにも簡単に1枚目を釣り上げることができた。
やはり朝マズメの時間帯が釣りにはいいようだ。6時を過ぎて、少し霧が出てきた。100m余り南側の岩礁で釣っている3人の姿がぼやけてきて、360度水平線になってしまった。陸地が見えない。立ち位置からは、海の色で陸地方向が分かるが、泳いでいたら全く方向感覚がなくなるだろう。
釣りあげたアジをビクに入れて、釣り始めたら、すぐにまたヒットした。フックをしっかりかけようと、1回、2回と竿を立てたら、そのとたんバレてしまった。しかし、残念と思う間もなく、6時15分頃、また3回目のヒット。今回は引きが強い。久しぶりに大物の予感。今日は、大物に備えて、ショックリーダーを取り付けてきた。30cm長さの太いナイロンで、伸びが大きく、ドラッグのない今のリールには、大物の強い引きでショックで切れてしまうのを防止してくれる。しかし、茶色に着色してあり、その先にフロロカーボンのリーダー1mをつけているとはいえ、魚に警戒されるのではないかと心配したが、すでに30分足らずで3回もヒットしており、問題なさそうだ。
慎重に巻き上げると、その白い影がやはり大きい。下の岩場に潜り込みそうになったが、なんとか水面まで引き上げた。しかし、敵もしぶとい。足もとの岩礁の上まで引き寄せても右に左にしぶきをあげながら逃げようとする。それでもやっとタモで確保。そのとたん、ルアーが外れた。間一髪。このルアーは、先週から大活躍だが、フックの掛りがいまひとつ悪い。

(上、60cm 2.7kg、下 38cm いずれもコガネアジ)
これ以上釣り上げても、処置に困るので、すこし遊ぶことにした。特大ルアーに取り換えてGTを狙う。しかし、ルアーが悪いのか、GTがいないのか30分空振り。7時になり、南の岩礁の3人が帰って行ったので、一人になった。こちらも少し餌釣りで遊んだあと、引き揚げることにした。1時間半、この程度なら疲れは少ない。
これで、2007年1月に赴任後、シンガポールから来たGさんにルアー竿を1本譲ってもらって釣りを始めてから、2年半、出張、帰国でコミュニティーを離れた以外はほぼ毎週、週末に海に出て、ついに平アジだけで20枚目になった。
記念の大物は、昨夜フィンランドから戻ってきたHさんに進呈。
小さいアジで、今夜の一人前の刺身は十分とれる。
これだけ釣れるようになると、料理のパターンを増やす必要がある。
小さいアジで、今夜の一人前の刺身は十分とれる。
これだけ釣れるようになると、料理のパターンを増やす必要がある。
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