6月5日(金) 37℃

昨日から、急に暑くなった。昼の気温は、ついに41度を記録し、日陰にいても吹き抜ける風は体温より高く、ドライヤーの熱風のようだ。朝はつい一週間前は涼しかったが、すでに気温も高く、湿度が高いので、アパートの前のバスケットコートのコンクリート床が夜露で濡れている。

(ラービグの天気)
http://weather.yahoo.com/Rabigh-Saudi-Arabia/SAXX0016/forecast.html

昨日、またルアーを取られた。ヒットしたら、あっさり切れてしまった。これで、せっかく日本から持ってきた、バイブレーションがなくなった。切り口をみるとルアーを直接結んだフロロカーボンの5号糸の結び目で、先週は金具が曲がり、今週は直接結んでもきれたので処置なしだ。

それでもめげず、今日も5時半に家を出て、6時前から釣り始めた。ルアーはミノーしか残っていないがラパラに頼るほかない。リーダーはフロロカーボンをやめて、ナイロンの6号糸にした。すこし柔らかいので、結び目で切れる心配は少ないだろう。フロロカーボンは屈折率が水に近いので、水の中では見えにくいとされる。4月の終わりから1ヵ月半で、4回ヒットして、2回しか取れなかったが確率は確かに高そうだ。ただ、フロロカーボンは、糸が硬いので結びにくく、結び目が弱くなるようだ。去年まではずっとナイロン糸で釣っていたので、ヒットの確率は悪くなるかもしれないが、やむをえない。

突然、「プファー、プファー」と鼻息の荒い音がしたと思ったら、目の前にイルカの群れが来ていた。10頭くらいの群れが40mほど沖合をゆっくり泳いでいる。ルアーの射程距離なので、軽く投げたつもりがイルカのすぐそばまで飛んで行ったので、あわてて巻き上げた。間違って食いついたら、竿を持っていかれる。

足もとにまたミノカサゴがやってきた。ヒレをいっぱい広げた姿は、羽を広げた孔雀を思い出させる。英語名をライオンフィッシュと言うが、むしろピーコックフィッシュのほうがふさわしい。なぜか頭を下にしてさかさまに浮かんでいる。岩礁の20cm程度上を波に揺られながらじっとしているのは餌でも探しているのか。ヒレを広げているのは交尾の相手でも探しているのか。魚は交尾はしないか。

1時間ルアーを投げ続けたが、反応がないので餌釣りに変更。昨日は、海の底がよく見え、何度もブルーフィン(カスミアジ)がルアーを追ってきたので、期待しながらルアーを投げ続けたが、今日はさざ波で水中が見えにくい。昨日と、少し海の状態が違うようだ。

また、沖で「プファー」と鼻息の音がした。こんどはウミガメが頭を出している。ちょこっと頭を出している様子は、平泳ぎの息継ぎのようだが、コミカルな動きは、なぜか釣れないのを馬鹿にされているような気がする。

いつもはイカを餌にしているが、今日は、昨日釣ったユカタハタを煮付けにしないで、3枚におろして餌にした。皮ごと釣り針に付けたら、餌が取られにくいので、イカより釣りやすい。浮釣りでユカタハタが4枚釣れた。海の魚は、仲間であろうと遠慮なく食いつく。

今日は少し気温がおだやかで、9時半ごろまで海にいたが、突然赤潮がやってきたので、追われるように釣りを切り上げた。3時間半は少し長すぎたが、赤潮がなければ、まだ釣っていただろう。

(今日の釣果)
ユカタハタ4枚、ベラにクマドリ(モンガラ)2枚、いずれも小さいものばかりで、クマドリは捨てて、あとは冷凍庫に放り込んだ。料理が面倒なので、来週の餌にする予定。

 

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