5月28日(木)

朝の気温は24度、湿度は低いし、曇り空の下ではむしろ寒く感じる。
5時40分、今日はいつもより30分早く起きて夜明けとともに海岸に出た。しかし、沖の岩礁にはすでに5人の釣り師達。あとで聞くと、5時に出てきて、釣り始めるころには足元が見えてくるとのこと。

久しぶりに干上がった海岸は、ひざより下の深さしかなく、歩きやすい。浅瀬の砂場を歩いていると、足もとに蛸が泳いできた。砂浜のタコは簡単に捕まえることができる。また浮き上がり、泳ぎ始めたところにタモをかけてすくい上げた。十分な大きさだが、前回は煮方が悪かったのか、硬くていまいちだった。タモに入れたまましばらく歩いたが、タコの世話をしていると釣りに集中できないので逃がしてやることにした。ラッキーなタコだ。

5時50分、岩礁で釣り始めたら、先発のひとりがもう引き揚げ始めた。これから6時半のバスに乗って仕事に行くのだろう。最近は、週5回海に出ているつわものがいるという。平日は夜明け前から1時間くらい釣って、休日には午後にも海に出るという。少々の波には負けない根性をしている。

6時30分ごろ、先発のK君のグループが引き上げ準備を始めた。そのとき、一人が大物をヒット。40cm以上はありそうなアジだ。「なーんだ、いつものやつか。」「さー、引き揚げるよ!」の一言で残りの4人が帰って行った。最近の彼らの狙いはGT(Giant Trevally:ロウニンアジ)。いつも4~5人のグループで来ているので、誰かがアジを釣り上げ、コガネアジならいつも冷蔵庫の中にあるという。ぜいたくな話だ。

彼らのグループの一人が、90cm、8kgのGTをあげたことがあるとのことで、それ以来、釣りの頻度が増えたようだ。以前、テレビで沖縄のガーラ(沖縄の方言:ロウニンアジ)釣りを見たことがあるが、ここでは50kg以上の大物がおり、仕掛けも半端ではなく、崖の上にロープで固定した竿に、人間がぶら下がっても、少ししなるだけ。こうなると、単なるレジャーの域を超えている。10kg以下でいいから、自分で巻き上げることのできる程度の大物がほしい。


彼らが帰った後、すでに他のメンバーが岩礁に出てきており、その一部はフィリピーノのようだ。かれらは動きをみていると餌釣りのようだ。今日は、1時間ルアーを投げてヒットしなので、また餌釣りにスイッチ。釣り上げたクマドリは捨て、ユカタハタにはタモに入れる前に2回も逃げられ、やっと上げたのは小さなフエフキダイ。赤い口元が可愛いが、しばらく泳がせた後、逃がしてやった。

結局は、獲物なしの一日でした。

 

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