暑い日が続くようになると増えてくるのがアザミウマ。体長は1から3ミリの小さな虫で、黄色や黒のたくさんの種類がいます。小さい上に、葉の裏に隠れているので、気づかずにいると、あっというまにはびこってしまいます。食欲旺盛な虫で、果物や野菜の果実をどんどん食べますので、農家にとっては大敵です。

 

退治をするために、どの農家でも早めに農薬を散布して、収穫時に農薬が残らないように工夫していますが、できれば農薬を使わずに対策をしたいもの。

 

昔は子供たちが野菜や花の葉をゆすり「ウマ出てこい!」と言って、落ちてくるアザミウマを退治していたものですが、とても人力で退治できるものではありません。

 

農薬を使わずに退治するには天敵を利用すれば良いのですが、アザミウマの天敵であるヒメハナカメムシを集めるためにはどうしたらいいのでしょうか。天敵を集める植物を植えれば良いのです。

 

奈良県の露地ナス農家のみなさんは、畑にマリーゴールドを植えてヒメハナカメムシを集めたところ、アザミウマの被害がほとんど出なくなったそうです。ナスの定植後、畝の両側に20センチ間隔で植えたところ、ナスの肥料でどんどん成長して、天敵がどんどん集まってきたそうです。

 

マリーゴールドの花が咲くと、野菜には被害を与えないコスモス・アザミウマという種類が集まり、それを捕食するためにヒメハナカメムシが集まってくるそうです。不思議な自然のメカニズムですね。

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