先日、「モールス」を観ました。

久しぶりにレイトショーで観てきたんですが、コッテリとしたおじさま達が多い客席でした。

おれもその一員か?同じか?いやいや違う違うイヤイヤ嫌嫌。

スエーデンの「ぼくのエリ200歳の少女」(原題「let the right one in」(2008年))のハリウッドでのリメイク版ですよね。作品の舞台はスエーデンからアメリカのニューメキシコ州へ。

ストーリー
1983年の冬。12歳の少年オーウェンが暮らす団地の隣室に謎めいた少女が父親と越してくる。学校では陰湿な苛めにあい、家では精神的に不安定な母親との息苦しい生活に孤独感を強めていたオーウェンは、アビーと名乗る少女と夜の中庭で言葉を交わすのが楽しみになる。やがて、壁越しにモールス信号を送り合うようになり、アビーはオーウェンに苛められたらやり返せと励ます。同じ頃、町では連続猟奇殺人事件が起きていた

(goo映画より)

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悪くないっス!頑張ってるっス!作り手も役者さんも良くやっていたと思うっス!

でもねぇー・・・・・・。

この作品は、元の「ぼくのエリ」の切ない世界感が完成され過ぎていたんですねぇー・・・・。

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作り手側も元の作品の世界感を壊さないように、より近づけるようにと、だいぶ気を使った様子がうかがえます。
でも気を使い過ぎていて、ハリウッド・リメイク版!と言うより「単なる模倣」とか「単なる焼き直し」に近い印象でしたね。

仕方ないです!元の作品が魅力的過ぎるんですよ。(元の「ぼくのエリ200歳の少女」は今年の3月くらいにDVDで観ていました。そして「モールス」を観てからまた観直しました。)

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しかし、その元の作品の魅力と言うのがハリウッド側からしてみればかなり厄介だったでしょうね。

「ぼくのエリ」の魅力。(でも個人的な独断と偏見です)
魅力① スエーデンの雪景色がとにかく美しい。
魅力② スエーデンの建物や内装がイケている。(独特の80年代感)
魅力③ 特撮のシーンがB級まる出しでキュート。
魅力④ 主演の二人の子役が素晴らしい。
    (演技ではなく、表情やたたずまい)

極端に言えば、『スエーデンが舞台で、あの二人の子役だから出来た作品』なんだと思います。


あっ、美しいだのキュートだのと書きましたが、この映画はヴァンパイアものです。血ぃ出たり首がもげたりしています。苦手な方はご注意を。

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繰り返しになりますが、今回のハリウッド版は先に書いたような世界感や作品感に極力寄り添うように、なぞるように作られていました。
例えるなら、歌がうまい人のカラオケを聞いている感じ。(例え合ってるか?)
うまいんだけどカラオケ感から脱し切れていない、オリジナルの魅力には到達していない感じ。(やっぱり例えが微妙だ。まあいいや。)

それに、残念ポイントがいくつかありました!
残念① あんまり寒そうじゃない。
残念② 主演のクロエ・モレッツが“陽”過ぎる。
     (ニコッと笑うと、普通の可愛らしい女に子にしか見えないんですよねー。)
残念③ ラストでのモールス信号でのやりとりが、握りこぶしで「ズー、ドンドン!」になっている。
    (スエーデン版では、指先で「ツゥー、トントン」なんですよ。「ツゥー、トントン」だからこそ、二人だけのやりとり感があって切なくなるのにな。) 

グダグダと書きましたが、今回のハリウッド版を観て改めて元のスエーデン版の魅力に気付かされました。
なので、もしこの作品をこれから観るという方がいたら、是非「ぼくのエリ200歳の少女」から観ることをお勧めしたいです!!



最後に、それぞれの予告を貼っておきますので興味のある方はどーぞ!


『ぼくのエリ200歳の少女』


『モールス』