「神様のカルテ」を観ました。



原作の作者の夏川草介さんは、現役の医師の仕事のかたわらにこの作品を書き上げたんだそうです。


おっ、何だか襟をただして観ねば・書かねば・・・という気になってきました。




ストーリー


勤務5年目の内科医師、栗原一止(いちと)は、医師不足の中、「24時間365日対応」の本庄病院で激務をこなしていた。家に帰れば、カメラマンの妻、アパートの風変わりな住人たちとの温かい暮らしがあったが、多忙のあまり、最初の結婚記念日も忘れる始末。ある日、大学病院から見放された末期がん患者、安曇雪乃が現れる。安曇と触れ合う中で、一止は医療とは何かを考え始める。そんな時、大学病院に勤めないかという誘いが…。


(goo映画より)

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主人公の栗原一止(櫻井翔)。悩んでた!うーん悩んでた!ほぼ最初から最後まで悩んでた!



でも冒頭では、表情があまりにもひょうひょうとしているし患者のことを「カイワレ大根みたいだ」と言ったりするしで、「何考えてんだ感」に溢れたキャラクターなんですよね。



しかし違うんです。物語が進むにつれて、その表情の裏に隠された「熱さ」が徐々ににじみ出てくるんです。



そして最後の方で爆発です。



もって行き方うまいなー。



その感情の起伏が現れないひょうひょうとした表情は多くの苦悩と激務をこなしてきたゆえのもので、言わば純化した姿なんですよね。



そうしながらも常に自分の選択は正しいのか?と悩み、他に道はないのか?と悩み、別な場所にこそ居場所があるのでは?と悩み・・・。



いいですなー、悩み描写。(Mっけが多めだからそう感じるのか?w)



そして悩み、激務に疲弊しつつも、ある患者さんから貰った手紙に答えを見るというか、光が差し込むというか・・・。



こういったことは誰にでもあると思うんですよ。例えば自分の仕事は医療とはかけはなれていますが、お客さんから「ありがとう!」や「来てもらって助かったよ!」なんて言われると、それだけで数日間いい気分なんですよね。やっていて良かったーと思える瞬間です。(まあ、お医者さんと比べたらその責任や重圧なんかは微々たるもんかもしれんけど!)



あと、作中で夜間の救急外来の様子が描かれているんですけど、患者の数が半端じゃないんですよね。


待合室がわりの廊下にずらーっと。


これ、自分の地域の病院では本当にそうなんですよ。一昨年の冬に夜間の救急外来で順番を待ったことがあるんですけど、2時間くらい待ったんじゃないかな。(救急になってねっつーの!)



つまり、作中の病院の様子なんかはリアルに描かれているということなんでしょうね。



ここまで読むと何だかただ重々しくて暗い作品のように感じますが、決してそうではないんです。


所々でクスッとさせられるし、夫婦間の温かい絆なんかも下敷きとしてあり。そしてなにより、主人公の爽やかな成長が見てとれるんですよね。



なので観るときの心情や状況しだいでは、結構ガツンとくる作品じゃないでしょうか!


良い映画でした!






最後にものすごく余談なんですが・・・


最初の方に患者役で、でんでんが出てるんですよ!!


ほんの数十秒なんですけど出てるんです!


あの「冷たい熱帯魚」のでんでんですよ!?

今年の5月くらいに「冷たい熱帯魚」を観たんですけど、それ以来、若干でんでん恐怖症なんです。
そのでんでんが不意にスクリーンに現れたもんだから、もービビりました!
そして最後の数秒間、でんでんが真顔になるんですよ・・・・・。

わーーみんな逃げろー!透明にされっぞーー!!と叫びたくなりました。

この↓屈託のない笑顔↓が怖いったらない。




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