もう何年も、姪っ子と過ごしている。
彼女は今、11歳。
2年前の夏休み、
珍しく、私の家にお泊まりに来た。
夕飯の支度をする時に時間を持て余さないように
借りていたDVDを観せてあげた。
とても楽しそうに観ていた。
夕食をすませ、一緒にお風呂に入った。
湯船に浸かって、おしゃべりをしていると…
ふいに、両手で私のホッペをぎゅ~っと挟み、彼女は言った。
『○ぅ~ちゃ~ん♪
ありがと~!』
『えっ!? 何が?』
『モモタロス達に逢わせてくれて、ありがと~☆』
なんと…
彼女の瞳はハートに
なっていた。
あれから2年…
電王の、たける君を
好きになり、
いつしか、電王でない、たける君も好きになっていった彼女。
彼女には9歳上の兄がいる。
身長と体重は
たける君と一緒。
どことなく、
M良太郎に雰囲気が似ている。
14日 日曜日…
半年ぶりに3人で、ショッピングモールに買い物に行った。
車の運転が、いつの間にか上手になっていた。
助手席の私は…
なんだかドキドキした。
道すがら、急に彼が言った。
