1年保育と社会性 | ゆりんごの森

ゆりんごの森

子育てしながら気付いたことなど書いてます。

「うちの子、来年から幼稚園なんです」

というような話題をちらほら聞く季節になりました。

 

 

親にとって幼稚園に子供が行き始めるというのは

なんとなく手がかからなくなる

ひとつのボーダーラインかなと思います。

 

 

みなさん、幼稚園は「早めに」

行かせたい方が多いなという印象。

 

 

「少しでも早く働きたいから」

「子育てに疲れたから」

「お友達関係が心配だから」

 

 

 

いろいろ理由があると思いますが

 

 

「1年保育でいれようと思います」

 

 

と、「積極的」にお話してくれるお母さんは

出会ったことがありません。

 

 

 

 

 

 

今回は、1年保育で子供を幼稚園にいれた

おはなし^^

 

 

1年保育って

みなさんはどんなイメージが

ありますか?

 

 

「子育てが上手ですね」

と、年配の方やお年寄りの方からとてもよくいわれるのですが

実はあんまり意識したことないですね。

 

 

ただ言えるのは

一生のうちで

一番一緒に子どもに向き合える時間

 

それが一年1年保育だからこその

メリットです。

 

 

 

うちの4番目の子(男の子)は

子どもという仮面をかぶった

先生です。

 

 

このブログにも気まぐれに

何度か登場していますが

その子は妊娠したときから

私の「先生」でした。

 

 

 

3番目と4番目が完全に年子なので

4番目の子に対して親の都合で苦しくなることが

たくさんありました。

 

 

たくさんいる兄弟のうち

ここだけ年子なので

出産も入学も修学旅行も受験も

とにかく「続く」のがお金もメンタルも

正直しんどいんです。

 

 

しかし、つぶらで純粋な瞳で

その子は妊娠中から私に

「無言」で訴えてきます。

 

 

 

「お母さんならできるよね?

僕を愛してくれるよね?」

 

 

といわんばかりに。

 

 

 

そうしてわが子から訴えられるたびに

私は絶望してきました。

 

 

 

 

これでもか!と出してくる

難問ばかりに

 

学生気分の私は

ノイローゼぎみになっていました。

 

 

 

さて。

 

 

 

いよいよ次はこの4番目の子が幼稚園という

順番になったとき

 

 

主人から

 

「家計が苦しいから

この子は1年保育で

幼稚園に入れてくれ」

 

 

 

といわれました。

 

 

 

 

 

極めつけは子供からも

「幼稚園いきたくない」

 

 

といわれ、1年保育という選択をせざるをえなくなりました。

 

 

1年保育で、幼稚園の行事や生活が

なにもかも「最初で最後の経験ばかり」

 

 

 

それでも、園長先生や担任の先生には

いつも褒められ、お友達からも

人気者でした。

 

 

 

1年保育でも

立派に社会性は身に付くし

学習能力もあるし

聞き分けも良かったし

 

 

 

急いで幼稚園にいかせなくても

3年保育でいれた子と

ちっとも変わるところはありませんでした。

 

 

 

 

今、その子は11歳になり

 

 

私は1年保育で幼稚園にいれる直前まで

その子は児童館や子育て支援広場に行かせる程度で

これといった習い事もさせてきていませんが

 

 

男子からも女子からも人気者で

勉強も大好きでスポーツも得意

朝は一番早く起きてきて

ゴミ捨てやみそ汁を作るなど家事もしてくれるし

 

1年保育でも何もかわらず

他の子と一緒に成長できています。

 

 

 

早く幼稚園にいれなきゃ!と

「おもいこんでるお母さん」

がいるとしたら

 

 

 

それは単なる思い込みかも

しれません。

 

 

 

1年保育だからだったせいか

子どもととことん向き合ったと

そういう気がします。

 

これでもかというぐらい

子どもと向き合ったのも

あとにもさきにも

この4番目の子だけだと

思います。