人間の狂気に迫る問題作「ゆきゆきて神軍」 | ゆりんごの森

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子育てしながら気付いたことなど書いてます。




ドキュメンタリー映画の傑作をご紹介。




日本映画監督協会新人賞

ベルリン国際映画祭カリガリ映画賞

毎日映画コンクール監督賞

日本映画ペンクラブベスト1位

キネマ旬報ベストテン2位(読者選出1位)

ブルーリボン賞監督賞

映画芸術ベストテン1位


マイケル・ムーア監督
「生涯観た映画の中でも最高のドキュメンタリー」。




内容は、刺激が強いところもあります。

この人も戦争の被害者の一人だと思います。








(結婚式のシーンは、奥崎賛同者の一人である太田垣俊和氏の結婚式。
太田垣氏は元神大全共闘沖縄で火炎瓶を投げた罪で逮捕歴がある。
奥崎との出会いは入り口の看板を見て心惹かれるものがあったらしい。
すぐに意気投合し奥崎から中古の軽自動車を買った。
奥崎が太田垣氏のために店の入り口に「花嫁求む」の募集広告を出したところ
たまたま応募があり、見合いをして話はトントン拍子に進んで今日の日となった。)














(遺族が離脱した理由は、
撮影スケジュールの一環で墓参りが入っていたのだが、
これが銃殺事件とは無関係の人物であったので、同行するしないと
奥崎と被害者遺族との間に諍いが起こったから。)











奥崎は山口県の岩国でレンタカーを借り、
三回広島の村本(小清水)宅を訪問したのだが、
三回とも村本本人はいなかった。


犯行の日、
いつも車を止めていたところに別の車が止まっていたので、
奥崎は公安の車だと思い、いなくなるのを待った。

手みやげを持ち、村本宅に行くと、応対したのは今まで居なかった長男だった。



奥崎は
「お父さんおられますか」と聞いた。

長男は居ないと答えた。

奥崎は村本本人がいないのなら、村本の妻を殺そうと思った。

「お母さんおられますか」

同じく、居ないと返事。

奥崎は長男の顔つき口ぶりから、村本は居留守を使っていると判断した。

その時、奥崎にある思いが巡った。


村本もニューギニアで他人の長男を殺している、と。


奥崎は長男を油断させるために、手みやげの「岩おこし」を渡した隙に、

隠していたピストルで長男の胸を撃った。

「コノヤロー」と言いながら、長男は家の外に逃げていった。

奥崎は手応えを感じながら、シズミと最期の握手を交わして警察に自首した。

長男は、
たまたま担ぎ込まれていた病院ですでに開腹手術の用意があったことが幸いし
一命を取り留めた。

しかし、その後に、精神を病み、長期通院。