私は”教える”って上から目線の言葉が好きでなく,受講生から学ばせていただいていると感じています。分かっているから講師になったのではなく,講師になったから分かるようになった気がします。

 

 つまり教えているのではなく,受講生から学ばせて頂いているのです。

 

そんな新米講師ですから,相談もいっぱいです。

 

 いつも一緒に考えて,ちょっとづつ成長させて頂いています。

 

 この前もこの本の日本語が分からないからと,海外の方が難しい本をもってきました。

 

あ,その本は日本人でも分からない人が多いよ

 

分かりづらいから,重要なところだけでも一字一句,ノートに書き写して,作者が何を伝えたかったか,感じてみようか。

 

 この方法は福沢諭吉の福翁自伝に書かれている方法で,若かりしころに本を写して学んだ事や,お金を稼いだこと,その時代に日本で活躍した人がその学び方をしたことなど歴史を踏まえながら説明しました。

 

 そして,この話をしても誰もしなかったのですが,彼はしてきました。

 

しかも,今まで分からなかったことが分かるようになったと,嬉しそうに言って。 他の学科もこの方法で学び直すと喜んでいました。

 

 あぁ,本当に実践したんだ。その時感じました。 そして,実際にやらないとこの気持ちが分からにのですが,私も同じことをやったので, 彼の気持ちが良くわかり嬉しかったです。

 

そんな,素敵な受講生たちがいつも相談にきます。

そして,いろいろな気づきを頂きます。

本当は彼らよりも私が一番学ばせて頂いている,そんなことをいつも感じます。

 

 

まだ新米講師ですが,学問以外にもっと大切なことをお互いに学びあいたいです。

 

これは別に講師と受講生の関係だけでなく,

大切な人との関係にも通じるものがあると思います。

大切な人との対話から大きな気づきや学びが生まれる。

最近,そんなことを知りました。