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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091020-00000003-maip-soci
皇后さまは20日、75歳の誕生日を迎えた。誕生日を前にこの1年の感想を文書で示し、金融危機や新型インフルエンザの拡大を懸念した。
【関連写真特集】天皇、皇后両陛下ご結婚50年 これまでの歩み
皇后さまは裁判員制度、政権交代に触れたほか、オバマ米大統領がプラハ演説で核兵器廃絶へ決意を表明したことを取り上げ「核兵器の恐ろしさは、その破壊力の大きさとともに、後々までも被爆者を苦しめる放射能の影響の大きさ、悲惨さにあり、被爆国である日本は、このことに対し、国際社会により広く、より深く理解を求めていくことが必要ではないかと考えています」と記した。また、アフガニスタンで殺害されたNGOの伊藤和也さん(当時31歳)が携わった農業用水路が開通したことに思いをはせた。
天皇、皇后両陛下の結婚50年に対しては、国内外の多くの人たちに「金婚を祝っていただき、うれしゅうございました」と感謝。11月の天皇陛下の即位20年を「陛下がお元気にお迎えになり、ご即位に関連するさまざまなお行事が、滞りなく行われますことを、家族のみなとともに願っています」と結んだ。【真鍋光之】
□皇后さまの回答全文は次の通り。
ちょうど昨年の今ごろ、世界的な金融危機が生じ、日本においても経済の悪化に伴い、大勢の人々が困難な状況に置かれました。職や居住の場所を失ったり、進学の道を閉ざされ、あるいは就職の内定を取り消された人々も多く、この一年、最も案じられたことでした。また、今年前半に発生した新型インフルエンザが、世界規模で広がる可能性を見せており、寒い季節に入るこれから、少しでもこのことによる被害が小さく抑えられるよう願っています。
今年は裁判員制度の導入で、司法界に注目が集まるとともに、政権交代という、政治上の大きな変化のあった年でもありました。米国においても政権が代わり、着任から程なく、オバマ大統領のプラハでの演説があり、その中で核兵器廃絶に向ける大統領の強い決意が表明されました。そして今月、ノーベル財団は他の要因も含め、この大統領のとった率先的役割に対し、今年度のノーベル平和賞を贈り、この行動に対する共感と同意を表しました。核兵器の恐ろしさは、その破壊力の大きさとともに、後々までも被爆者を苦しめる放射能の影響の大きさ、悲惨さにあり、被爆国である日本は、このことに対し、国際社会により広く、より深く理解を求めていくことが必要ではないかと考えています。
アフガニスタンで農業用水路を建設中、若い専門家がテロリストにより命を奪われてから1年が過ぎ、去る8月には故人が早くより携わっていたその工事がついに終わり、アフガン東部に24キロに及ぶ用水路が開通したとの報に接しました。水路の周辺には緑が広がっているといい、1971年、陛下とご一緒にこの国を旅した時のことも思い合わせ、やがてここで農業を営む現地の人々の喜びを思いつつ、深い感慨を覚えました。
今年は陛下のご成婚50年とご即位20年の、それぞれ節目の年にあたり、4月には国内の大勢の方々に、また、7月に訪れたカナダやハワイでも、お会いした多くの方々に金婚を祝っていただき、うれしゅうございました。秋のご即位20年を、陛下がお元気にお迎えになり、ご即位に関連するさまざまなお行事が、滞りなく行われますことを、家族の皆とともに願っています。
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天皇、皇后両陛下の結婚50年に対しては、国内外の多くの人たちに「金婚を祝っていただき、うれしゅうございました」と感謝。11月の天皇陛下の即位20年を「陛下がお元気にお迎えになり、ご即位に関連するさまざまなお行事が、滞りなく行われますことを、家族のみなとともに願っています」と結んだ。【真鍋光之】
□皇后さまの回答全文は次の通り。
ちょうど昨年の今ごろ、世界的な金融危機が生じ、日本においても経済の悪化に伴い、大勢の人々が困難な状況に置かれました。職や居住の場所を失ったり、進学の道を閉ざされ、あるいは就職の内定を取り消された人々も多く、この一年、最も案じられたことでした。また、今年前半に発生した新型インフルエンザが、世界規模で広がる可能性を見せており、寒い季節に入るこれから、少しでもこのことによる被害が小さく抑えられるよう願っています。
今年は裁判員制度の導入で、司法界に注目が集まるとともに、政権交代という、政治上の大きな変化のあった年でもありました。米国においても政権が代わり、着任から程なく、オバマ大統領のプラハでの演説があり、その中で核兵器廃絶に向ける大統領の強い決意が表明されました。そして今月、ノーベル財団は他の要因も含め、この大統領のとった率先的役割に対し、今年度のノーベル平和賞を贈り、この行動に対する共感と同意を表しました。核兵器の恐ろしさは、その破壊力の大きさとともに、後々までも被爆者を苦しめる放射能の影響の大きさ、悲惨さにあり、被爆国である日本は、このことに対し、国際社会により広く、より深く理解を求めていくことが必要ではないかと考えています。
アフガニスタンで農業用水路を建設中、若い専門家がテロリストにより命を奪われてから1年が過ぎ、去る8月には故人が早くより携わっていたその工事がついに終わり、アフガン東部に24キロに及ぶ用水路が開通したとの報に接しました。水路の周辺には緑が広がっているといい、1971年、陛下とご一緒にこの国を旅した時のことも思い合わせ、やがてここで農業を営む現地の人々の喜びを思いつつ、深い感慨を覚えました。
今年は陛下のご成婚50年とご即位20年の、それぞれ節目の年にあたり、4月には国内の大勢の方々に、また、7月に訪れたカナダやハワイでも、お会いした多くの方々に金婚を祝っていただき、うれしゅうございました。秋のご即位20年を、陛下がお元気にお迎えになり、ご即位に関連するさまざまなお行事が、滞りなく行われますことを、家族の皆とともに願っています。
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