6/9から8/4までのNTレシオの低下を、TOPIXサブインデックスを使って分析してみました。
データの制約から、TOPIXウエイトは6/末、日経平均は8/7のデータです。御存知の通り、日経平均は東芝、エプソンの銘柄入れ替えがありましたので、比較的大きな誤差が出ていますが、傾向は分析できると思います。(6/9からエプソンが採用されていたとして計算)
まず、当該期間の各インデックスの騰落率を見ると、日経平均だけが方向性が異なっています。メディア等では上にも下にもいかない相場という形容がされていますが、実際は、低いボラティリティの中、マーケットは比較的堅調に推移していることがわかります。特に、トランプリスクや為替など、国際情勢とあまり関係ない小型株(small)の堅調ぶりが目立ちます。
NTは、個別銘柄のペアトレードよろしく、股裂け状態になっており、
「NTトレードはほったらかしにできる、サラリーマンにもできる安全な投資」とは程遠いものであることを認識しなければなりません。
次にTOPIXサブインデックスによる要因分解を見ていただくと、今回の日経平均のTOPIXに対する弱さが、はっきりわかります。構成比を見ると、TOPIX=大型株(トヨタ、銀行株等)のイメージがありますが、実は日経平均のほうが大型株に傾斜しているのです。しかも、その大型株がファストリ、ソフトバンク、ファナックなどの値嵩株に偏っているのです。
今回これらの値がさ株が、トレンドを伴って軟調に推移したことがNTの低下であることは、衆目の一致することでありますが、それだけではありません。
TOPIXの約40%は中小型株で占められていますが、日経平均はMid400こそ36%のウエイトがありますが、smallに至ってはわずかに0.7%です。騰落率分解TOPIXのsmallのところを見ていただければわかりますが、TOPIXの2.47%の騰落率のうち約20%である0.47%はsmallからきているものなのです。
値嵩株の復活があれば、目先NTレシオの反発は十分あり得るでしょう。
しかし、仮に日本株に今後も小型株優位の展開が続いていくのであれば、TOPIXの方が日経平均よりもその動向を比較的反映する指標であることを認識しておく必要がありましょう。
