無駄な節約術(1)3個で1,000円は本当におトク?

お肉のパック、野菜、果物、アイス、クッキー、靴下にいたるまで、3個でおトクになっている商品はよくあります。そういう物は、たいてい1個350円で、3個1,000円なら安くておトク!と思えます。
しかし、それは本当におトクな節約なのでしょうか。

お肉や野菜、果物などの生鮮食料品は、日にちがたつと味が落ちます。おいしいうちに食べきれないのでは、かえってもったいない。冷凍しておくのもよいのですが、あまり長期になってしまうと冷凍やけをして、これまたおいしくありません。

アイスやクッキーなどのお菓子は、賞味期限が長ければ、まとめ買いをしても味が落ちる心配はありません。ところが、嗜好品のまとめ買いは生鮮食料品とは違った心配があります。それは、食べ過ぎ。買い置きがたくさんあると、食べる量が増えるだけになりがちです。これでは節約にはなりませんし、健康にも悪いですよね。

靴下などの消耗品はどうでしょう。3足1,000円の靴下の中にも品質の良いものもあるでしょう。しかしたいていはゴムが弱くてずり落ちやすかったり、布地が薄くてすぐ穴が開いてしまったり。少々価格が高くても、品質がしっかりした物を買ったほうが長持ちしてかえって節約になることも。

3個1,000円は、本当に3個必要ならおトクな節約になります。必要性を考えてから買うかどうかを決めましょう。1個350円なら2個で700円。必要数が2個なら、決して損をしているわけではありません。

無駄な節約術(2)半額セールで安くなる金額はおトク?

では、1個が安くなる半額セールはどうでしょう。
いつもの値段が半額になっているなら、買ったらおトクな節約になりそうでテンションも上がります。しかし本当に節約なのか、しっかり考えてみましょう。
たとえば、1万円の洋服が5,000円になっていたらおトク、と思いますが、これには2つの考え方があります。

1つめは、「1万円の価値の物が5,000円になっている」という考え方です。自分がその服を買うなら、「1万円出してもいい」と思えるのであれば、1万円が5,000円になっているので、これはおトクです。
2つめは、「5,000円安くなっている」という考え方。1つめと似ていますが、物の値段ではなく、値引き金額に注目している点が異なります。値札に1万円と書いてあって、赤の二重線で消してあると、「これはおトク」と思うのはこちらのパターンです。もし値札がなくて5,000円だとしても、あなたはその商品を買いたいと思いますか?落ち着いて考えることが大切になります。

半額セールはみんなが注目しますから、売り場もにぎわっていることが多いでしょう。すると、焦る気持ちが生まれます。そんな時こそ冷静に考えて、本当のおトク商品をゲットしましょう。

無駄な節約術(3)
期間限定は本当におトク?

今だけ、と期間を限定されるセールがありますが、これはおトクなのでしょうか。
結論から言って、欲しかったものがセールになるのはおトクです。節約になるのでぜひ購入しましょう。

しかし、それほど欲しかったわけではなくても、「今だけ」と思うと欲しくなるのはどうしてでしょう。これは、急ぐ気持ちになってしまう言葉だからです。すぐに買わないとなくなってしまう、と思うとどうしても欲しくなってしまう心理がはたらくのでしょう。
タイムセールで残りあと1個、というとつい買ってしまう人も少なくありません。

こんな時も、落ち着いて必要かどうかを考えてから決めたいですね。必要なものでなかったら、意味のない節約、と言うより損をしています。

無駄な節約術(4)
駐車場代を節約するために買い物するのはおトク?

大型ショッピングセンターなどでは、駐車場が併設されているところが多くあります。週末などにたくさんの買物をする時にはとても便利です。駐車場代の設定はさまざまですが、たいていは1時間数百円でしょう。そして、買物の金額に応じて、駐車場代が無料になるサービスがあります。

この駐車場代が、あと500円の買物をするともう1時間無料、とわかったら追加の買い物をするでしょうか。日持ちのする調味料とか、買いおきの洗剤などを買うかもしれませんね。駐車場代という、物が残らないサービスにお金を払うより、商品にしたほうがお金を有効に使っているように思えます。

出典:https://www.aeonbank.co.jp/special/asset_management/




節約することは大切ですが、

そのために余計にお金を使っていては本末転倒です。

お金の動きを理解し本当に意味があるのかを考えて購入することが大切ですね。

皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?

これから見直してみるのもありですね。